2011年04月22日
想像出来るから創造出来る 中屋の響き:鐘の音
0.2秒で8個の数字を覚える、出来ますか。算盤の名人なら出来そうですが、普通出来ないです。
テレビの放送大学の講義は結構面白いです。先日は京都大学の先生がチンパンジーの学習能力について講義してました。
その中でチンパンジーのアイちゃんが、画面に写し出される数字、アトランダムに散りばめられた数字を1から順に押させる実験をしてました。
何と数字の順番を認識しているらしく、見事に順にタッチしていました。これも驚くのですが、すごいのは次の実験でした。
一瞬、画面に散りばめられた数字が現れ、すぐに反転してそれぞれの数字が全部四角になってしまうという状況での実験をしました。
つまり、一瞬のうちに数字の場所を記憶して、反転した四角いボタンを順にタッチ出来るかという実験です。
驚きの光景でした。一つも順番を間違えることなく、1から8までの数字をいとも簡単にタッチしていました。
数字が見える瞬間は、0.2秒。瞬時に8つの数字の場所を記憶出来ているということです。これはすごいと思って見ていたのですが、話しはこれだけでなく人間との違いについて展開されていきました。
確かにチンパンジーの短期記憶というのはかなり優れてはいるのですが、その後の長期記憶はというと人間の方が圧倒的に上なわけです。
人間は長い間詳細を記憶できるという能力があるお蔭でチンパンジーには出来ない能力を発揮できます。それは想像するということです。
この想像するという能力のお蔭で道具を使い、社会を作り、文明を発展させてきたのです。
ところがこの想像するということ。いいことばかりではなく、なまじっかこの想像するということが出来るせいで、人間は悩むという厄介なストレスとともに生きなければならない生き物になってしまいました。
ある脊髄の病気になったチンパンジーのエピソードで、首から下が完全に麻痺してしまったのですが、そのチンパンジーは以前と変わらず無邪気に遊び、いたずらし、そのある意味悲惨な状況下で普段と変わらず闘病を続けたそうです。
そのチンパンジーの様子を観察してあることを研究者たちは感じました。想像しないから絶望もしないのだと。そうです。その時その時に生きているチンパンジーには絶望ないということです。結局、そのチンパンジーは周りの研究者の熱心な介護の結果、回復したらしいです。
短期記憶と長期記憶、この2つの優劣が及ぼす心理的な影響はマインドコントロールをするうえで大変参考になる事象ですが、行動パターンの特徴も参考になります。
道具を使うチンパンジーを観察してわかったことで、チンパンジーの教育法の特徴が面白いです。これも短期的記憶と長期的記憶の能力の特徴からくる手法の違いだと思います。
チンパンジーの親が子に何かを積極的に何かを教えるということはないそうです。基本的に見て感じさせるという手法です。
つまり、教えない教育、見習う学習がチンパンジーの教育の基本なのです。教われば長期記憶が必要になります。ただ見て感じたものをやってみる、習得するには最後はここが大切なところだと思います。
動作パターンの習得は「見て」、「やってみる」が基本ですが、人間はそこに「計画」を入れて、習得範囲を広げてます。plan-do-seeです。
1つ1つ積み重ねることです。途中、想像力が不安、怒り、絶望を掻き立てますが、想像しないことをプラスに作用させましょう。
気が付いたら高い山の頂きにいるはずです。
テレビの放送大学の講義は結構面白いです。先日は京都大学の先生がチンパンジーの学習能力について講義してました。
その中でチンパンジーのアイちゃんが、画面に写し出される数字、アトランダムに散りばめられた数字を1から順に押させる実験をしてました。
何と数字の順番を認識しているらしく、見事に順にタッチしていました。これも驚くのですが、すごいのは次の実験でした。
一瞬、画面に散りばめられた数字が現れ、すぐに反転してそれぞれの数字が全部四角になってしまうという状況での実験をしました。
つまり、一瞬のうちに数字の場所を記憶して、反転した四角いボタンを順にタッチ出来るかという実験です。
驚きの光景でした。一つも順番を間違えることなく、1から8までの数字をいとも簡単にタッチしていました。
数字が見える瞬間は、0.2秒。瞬時に8つの数字の場所を記憶出来ているということです。これはすごいと思って見ていたのですが、話しはこれだけでなく人間との違いについて展開されていきました。
確かにチンパンジーの短期記憶というのはかなり優れてはいるのですが、その後の長期記憶はというと人間の方が圧倒的に上なわけです。
人間は長い間詳細を記憶できるという能力があるお蔭でチンパンジーには出来ない能力を発揮できます。それは想像するということです。
この想像するという能力のお蔭で道具を使い、社会を作り、文明を発展させてきたのです。
ところがこの想像するということ。いいことばかりではなく、なまじっかこの想像するということが出来るせいで、人間は悩むという厄介なストレスとともに生きなければならない生き物になってしまいました。
ある脊髄の病気になったチンパンジーのエピソードで、首から下が完全に麻痺してしまったのですが、そのチンパンジーは以前と変わらず無邪気に遊び、いたずらし、そのある意味悲惨な状況下で普段と変わらず闘病を続けたそうです。
そのチンパンジーの様子を観察してあることを研究者たちは感じました。想像しないから絶望もしないのだと。そうです。その時その時に生きているチンパンジーには絶望ないということです。結局、そのチンパンジーは周りの研究者の熱心な介護の結果、回復したらしいです。
短期記憶と長期記憶、この2つの優劣が及ぼす心理的な影響はマインドコントロールをするうえで大変参考になる事象ですが、行動パターンの特徴も参考になります。
道具を使うチンパンジーを観察してわかったことで、チンパンジーの教育法の特徴が面白いです。これも短期的記憶と長期的記憶の能力の特徴からくる手法の違いだと思います。
チンパンジーの親が子に何かを積極的に何かを教えるということはないそうです。基本的に見て感じさせるという手法です。
つまり、教えない教育、見習う学習がチンパンジーの教育の基本なのです。教われば長期記憶が必要になります。ただ見て感じたものをやってみる、習得するには最後はここが大切なところだと思います。
動作パターンの習得は「見て」、「やってみる」が基本ですが、人間はそこに「計画」を入れて、習得範囲を広げてます。plan-do-seeです。
1つ1つ積み重ねることです。途中、想像力が不安、怒り、絶望を掻き立てますが、想像しないことをプラスに作用させましょう。
気が付いたら高い山の頂きにいるはずです。