2007年07月20日
新説!!サウスポーはなぜ強い
ウィンブルドンの男子決勝、もちろん見ましたよね。フェデラーが5年連続の優勝を決めた歴史的一戦でしたね。
私は、その歴史的な記録とはちょっと違った視点でゲームを分析してみました。
それは、サウスポーの強さについてです。
もちろん、右利きの人がサウスポーに慣れてないから有利だだとか、スライスサーブが打ちにくいとか、今まで語られてきたこととは違う点に注目してみました。
以前から個人的に実感で思っていたことなのですが、どうもサウスポーのサーブをリターンすると狙ったところより、こちらから見て右側にボールが行ってしまうような気がしていたのです。
そのメカニズムはわかりません。あくまでも経験上です。そこで今回の決勝ではサウスポー、ナダルのサーブを打つフェデラーのリターンのコースに統計を取ってみました。
まず、コートを縦に3等分して考えました。そして、リターン側から見て、右側を区分A、中央を区分B、左側を区分Cとしました。2セット分、ミスも含めてフェデラーのリターン72本のデータを集計しました。
果たしてサウスポーのサーブのリターンはどのような配分になるのでしょうか。
結果は、区分Cに15%、区分Bに39%、区分Aに46%のリターンが返球されていることがわかりました。
予想通りでした。半分から右側に85%のボールが集まっていることです。それでも、これはフェデラーが右側を狙った作戦上の結果だという想像も付きます。
しかし、それは考えにくいことなのです。なぜなら、右側というのは、ナダルのフォアハンド側になるため、あの強力なフォアを避けるのは理解できますが、敢えて狙うというのは無理があると思います。
つまり、サウスポーのサーブは右利きが打つと右側に行ってしまう、そんな結論にならざるを得ないのではないでしょうか。
そして、なぜ、サウスポーにアドバンテージがあるか、1つの仮説を立ててみました。
サウスポーのサーブは、サウスポーのフォア側に返球される傾向があるとすれば、そのボールを右利きのバックハンド側に攻めやすく、フォア対バックの展開に持って行きやすいのではないでしょうか。
ちょっと長くなりましたが、わかって頂けましたでしょうか。
みなさん、打ちにくいサウスポーのサーブは意識して極端に左側を狙ってみてください。思ったところにすぱっと決まると思いますよ。
勝者のフットワーク塾 中屋
私は、その歴史的な記録とはちょっと違った視点でゲームを分析してみました。
それは、サウスポーの強さについてです。
もちろん、右利きの人がサウスポーに慣れてないから有利だだとか、スライスサーブが打ちにくいとか、今まで語られてきたこととは違う点に注目してみました。
以前から個人的に実感で思っていたことなのですが、どうもサウスポーのサーブをリターンすると狙ったところより、こちらから見て右側にボールが行ってしまうような気がしていたのです。
そのメカニズムはわかりません。あくまでも経験上です。そこで今回の決勝ではサウスポー、ナダルのサーブを打つフェデラーのリターンのコースに統計を取ってみました。
まず、コートを縦に3等分して考えました。そして、リターン側から見て、右側を区分A、中央を区分B、左側を区分Cとしました。2セット分、ミスも含めてフェデラーのリターン72本のデータを集計しました。
果たしてサウスポーのサーブのリターンはどのような配分になるのでしょうか。
結果は、区分Cに15%、区分Bに39%、区分Aに46%のリターンが返球されていることがわかりました。
予想通りでした。半分から右側に85%のボールが集まっていることです。それでも、これはフェデラーが右側を狙った作戦上の結果だという想像も付きます。
しかし、それは考えにくいことなのです。なぜなら、右側というのは、ナダルのフォアハンド側になるため、あの強力なフォアを避けるのは理解できますが、敢えて狙うというのは無理があると思います。
つまり、サウスポーのサーブは右利きが打つと右側に行ってしまう、そんな結論にならざるを得ないのではないでしょうか。
そして、なぜ、サウスポーにアドバンテージがあるか、1つの仮説を立ててみました。
サウスポーのサーブは、サウスポーのフォア側に返球される傾向があるとすれば、そのボールを右利きのバックハンド側に攻めやすく、フォア対バックの展開に持って行きやすいのではないでしょうか。
ちょっと長くなりましたが、わかって頂けましたでしょうか。
みなさん、打ちにくいサウスポーのサーブは意識して極端に左側を狙ってみてください。思ったところにすぱっと決まると思いますよ。
勝者のフットワーク塾 中屋
2007年07月04日
君は変則グリップチェンジを知っているか?
個性を殺してしまうと、せっかくの才能が芽を出さずに終わってしまいます。
でも、個性だけでは大きな成長は望めません。基本を示すことも大事だと思います。
ウィンブルドンでは健闘むなしく3回戦で日本人選手の姿は無くなりました。
今回、日本人女子選手のプレーを見ていて感じることがありました。
何人かの選手のグリップです。特にフォア、バックとも両手ダブルハンドの選手です。
気づいている方も多いと思いますが、かなり変則的なグリップチェンジなんです。
サーブを右手で、当然片手で打つわけですが、その後グリップエンド近くを握っていた右手をグリップの上の方にずらして、グリップエンドのところを左手に持ち変えるわけです。
そして、バックハンドはというと、また更に右手と左手を入れ変えて打つんです。相当器用な打ち方ですよね。
よく見ているとフォア、バックに関係なく、打つボールの種類によってもダブルハンドの左右の手の位置を変えていました。もう何でもありって感じです。
日本のトップの選手の技術として見ると何とも複雑な気持ちでした。はっきり言うと、個人的には好きになれません。
日本人で箸の持ち方がメチャクチャな人を見るとがっかりしますが、それに似た印象です。あくまでも個人的な意見ですが。
でも、個性だけでは大きな成長は望めません。基本を示すことも大事だと思います。
ウィンブルドンでは健闘むなしく3回戦で日本人選手の姿は無くなりました。
今回、日本人女子選手のプレーを見ていて感じることがありました。
何人かの選手のグリップです。特にフォア、バックとも両手ダブルハンドの選手です。
気づいている方も多いと思いますが、かなり変則的なグリップチェンジなんです。
サーブを右手で、当然片手で打つわけですが、その後グリップエンド近くを握っていた右手をグリップの上の方にずらして、グリップエンドのところを左手に持ち変えるわけです。
そして、バックハンドはというと、また更に右手と左手を入れ変えて打つんです。相当器用な打ち方ですよね。
よく見ているとフォア、バックに関係なく、打つボールの種類によってもダブルハンドの左右の手の位置を変えていました。もう何でもありって感じです。
日本のトップの選手の技術として見ると何とも複雑な気持ちでした。はっきり言うと、個人的には好きになれません。
日本人で箸の持ち方がメチャクチャな人を見るとがっかりしますが、それに似た印象です。あくまでも個人的な意見ですが。