2008年06月30日
選手がメディアに言わないこととは
連日ウィンブルドンの熱戦が放映されています。録画して後で見るということもできるのでしょうが、ついつい見てしまいますね。
それにしても解説者の解説の内容は何とかならないものでしょうか。もっときちんと伝えるべきポイントはたくさんあるのではと思うことがよくあります。
先日のイワノビッチの試合の解説です。アナウンサーのゲーム展開を見ての質問
「今どんな狙いを持ってプレーしてますか。」という質問に
「とにかく自分のブレーをしようと思っていると思います。」って、答えになってないですよね。
どう見てもイワノビッチはバックハンドでボールを打つのを嫌がって無理して回りこんでミスしているのに。それには全く触れませんでした。
あるいはナダルの試合の解説もしょうもないことを言ってましたね。
例えば「先にミスした方がポイントを失いますね。」って当たり前です。見たままをなぞってるだけで当たり前のことじゃないですか。
また、相手が追い上げてきた時のアナウンサーの質問
「何か変わったことはありますか。」これに対して
「今まで決まっていたボールが決まらなくなってきましたね。」
思わず「それは何?」とテレビの前で突っ込みを入れてました。
私が思うにその試合では序盤、相手を走らせていたのですが、逆にカウンターでポントを取られていたのでワイドにボールを打たなくなったのがポイントだったと思いました。
私の考えが正解かどうか、実際ナダルに聞かなければわかりませんが、そういった戦略上の想定を示したりすることが視聴者の興味関心に応えることにつながるのではないでしょうか。
ただ走らせるだけでなく、走らせないで打たせると急にミスをし始める選手もいます。そういう視点で見るとなぜかつまらないボールをミスしたりしていて、そんな発見があると面白いと思えるのではないですか。
ロシアのディメンティエアという選手はテニスはチェスのように頭を使うスポーツだと言ってました。実際、見えない駆け引きが渦巻いているのです。そこを解説して欲しいと思うのです。
ちなみに、そういう駆け引きについて選手は試合後のインタービューや雑誌の取材では、絶対触れません。なぜなら、また手の内が明かしてしまっては次回の対戦で使えないからです。
でも視聴者はそこが知りたいのです。
それにしても解説者の解説の内容は何とかならないものでしょうか。もっときちんと伝えるべきポイントはたくさんあるのではと思うことがよくあります。
先日のイワノビッチの試合の解説です。アナウンサーのゲーム展開を見ての質問
「今どんな狙いを持ってプレーしてますか。」という質問に
「とにかく自分のブレーをしようと思っていると思います。」って、答えになってないですよね。
どう見てもイワノビッチはバックハンドでボールを打つのを嫌がって無理して回りこんでミスしているのに。それには全く触れませんでした。
あるいはナダルの試合の解説もしょうもないことを言ってましたね。
例えば「先にミスした方がポイントを失いますね。」って当たり前です。見たままをなぞってるだけで当たり前のことじゃないですか。
また、相手が追い上げてきた時のアナウンサーの質問
「何か変わったことはありますか。」これに対して
「今まで決まっていたボールが決まらなくなってきましたね。」
思わず「それは何?」とテレビの前で突っ込みを入れてました。
私が思うにその試合では序盤、相手を走らせていたのですが、逆にカウンターでポントを取られていたのでワイドにボールを打たなくなったのがポイントだったと思いました。
私の考えが正解かどうか、実際ナダルに聞かなければわかりませんが、そういった戦略上の想定を示したりすることが視聴者の興味関心に応えることにつながるのではないでしょうか。
ただ走らせるだけでなく、走らせないで打たせると急にミスをし始める選手もいます。そういう視点で見るとなぜかつまらないボールをミスしたりしていて、そんな発見があると面白いと思えるのではないですか。
ロシアのディメンティエアという選手はテニスはチェスのように頭を使うスポーツだと言ってました。実際、見えない駆け引きが渦巻いているのです。そこを解説して欲しいと思うのです。
ちなみに、そういう駆け引きについて選手は試合後のインタービューや雑誌の取材では、絶対触れません。なぜなら、また手の内が明かしてしまっては次回の対戦で使えないからです。
でも視聴者はそこが知りたいのです。
2008年06月24日
バックハンドスライス
バックハンドのスライスがきちんと打てる人はバックハンドボレーも打てます。逆にいうとバックハンドのスライスが打てない人はボレーもきちんと打てません。
ところが、バックハンドのスライスの指導というのが結構難しいのです。皆さんの周りでバックハンドのスライスのきちんとした指導法を持っているコーチは本物だと思っていいです。
恐らくバックハンドのスライスをシングルハンドとダブルハンドで分けて指導出来るコーチはまずいないと思います。シングルハンドとダブルハンドの根本的な身体の使い方の違いを理解しているコーチが少ないからです。せいぜい両手打ちバックハンドを左手主導で打つことを指導するくらいだと思います。
つまりフェデラーとアガシのバックハンドスライスは違ったものだということを理解しているかどうかです。シングルハンドとダブルハンドの身体の使い方の特徴を理解していないと違いはわからないでしょう。
シングルハンドは身体を開く力でスイングします。ダブルハンドは回転の力で打ちます。まず、この点が大きな違いです。
簡単にいうと左肩が後ろに残るのがシングルハンドでネット方向に向かって動くのがダブルハンドなわけです。
順回転のスピンを掛けるためのスイング軌道は下から上、スライスの場合は上から下へ、これはダブルハンドもシングルハンドも同じです。しかし、身体の使い方はダブルハンドとシングルハンドでは大きく違います。
ところが、女性プレーヤーの多くがダブルハンドなのにも拘わらず多くの方はシングルハンド型のスライスしか教わっていないのです。バンクハンドボレーもシングルハンドの動きしか教わっていません。
シングルハンド型のスライスのカタチとしては間違ってはいないのですが、ダブルハンドにはダブルハンド用のスライスを指導した方がスライスの導入としてはスムーズで、ストレスも少ないです。当然、バックハンドボレーの習得にも効果的です。
やはり、バックハンドボレーが突っつくだけになってしまう人にはスライスの感覚が必要なのです。何がなんでもシングルハンドのスライスでなければならないわけではないの、皆さんのコーチにダブルハンド型のスライスのことも聞いてみるといいと思います。
シングルハンドのバックハンドを打っている人にも正しいスライスを理解するためには有効です。
ちなみに伊達選手のスライスはダブルハンド型ですね。
ところが、バックハンドのスライスの指導というのが結構難しいのです。皆さんの周りでバックハンドのスライスのきちんとした指導法を持っているコーチは本物だと思っていいです。
恐らくバックハンドのスライスをシングルハンドとダブルハンドで分けて指導出来るコーチはまずいないと思います。シングルハンドとダブルハンドの根本的な身体の使い方の違いを理解しているコーチが少ないからです。せいぜい両手打ちバックハンドを左手主導で打つことを指導するくらいだと思います。
つまりフェデラーとアガシのバックハンドスライスは違ったものだということを理解しているかどうかです。シングルハンドとダブルハンドの身体の使い方の特徴を理解していないと違いはわからないでしょう。
シングルハンドは身体を開く力でスイングします。ダブルハンドは回転の力で打ちます。まず、この点が大きな違いです。
簡単にいうと左肩が後ろに残るのがシングルハンドでネット方向に向かって動くのがダブルハンドなわけです。
順回転のスピンを掛けるためのスイング軌道は下から上、スライスの場合は上から下へ、これはダブルハンドもシングルハンドも同じです。しかし、身体の使い方はダブルハンドとシングルハンドでは大きく違います。
ところが、女性プレーヤーの多くがダブルハンドなのにも拘わらず多くの方はシングルハンド型のスライスしか教わっていないのです。バンクハンドボレーもシングルハンドの動きしか教わっていません。
シングルハンド型のスライスのカタチとしては間違ってはいないのですが、ダブルハンドにはダブルハンド用のスライスを指導した方がスライスの導入としてはスムーズで、ストレスも少ないです。当然、バックハンドボレーの習得にも効果的です。
やはり、バックハンドボレーが突っつくだけになってしまう人にはスライスの感覚が必要なのです。何がなんでもシングルハンドのスライスでなければならないわけではないの、皆さんのコーチにダブルハンド型のスライスのことも聞いてみるといいと思います。
シングルハンドのバックハンドを打っている人にも正しいスライスを理解するためには有効です。
ちなみに伊達選手のスライスはダブルハンド型ですね。
2008年06月10日
勝ちてーぇと思っている人へ
人間社会で生きていくためにはお金が必要です。ですから、お金を得るためにあらゆることをするわけです。そこで、得てして陥りやすいのがお金を得ることを人生の目的にしてしまうことです。
その結果、欲に溺れ、しなくてもいい過ちを犯してしまいます。お金を得るために自分の幸福を犠牲にしてしまうパターンです。お金は幸福に暮らすための手段であって、人生の目的ではないのです。
テニスのゲームにおいても同様に勝つことが唯一の目的になって、テニスが全然楽しめない人が結構います。テニスで勝つことは目的ではなく、手段と考えるべきだと思います。
あくまでも目的は心豊かに幸せに生活することです。テニスはそのための手段です。テニスで勝とうと思うことを手段と考えて健康的にテニスと付き合うことをおすすめします。
負けず嫌いも結構です。ただ、負けず嫌いの自分と焦らず対話するとです。
テニスで勝てれば幸せになれるのか、そんなことはありません。私はテニスが強くても不幸な人をたくさん知っています。
一番大事なことはテニスを利用して豊かな人間関係を作り、向上していく過程を味わうことです。テニスが強くても不幸な人は、テニスでの友好的な人間関係がなく、向上しようとする過程を好まない人々です。
勝った時の快感、負けた時の不快感はわかりやすいです。ですから、安易に快感の方を目的にしがちになるのです。でも良く考えてみてください。その快感も不快感もその瞬間だけのことです。
10年後、思い返した時に幸福感を構成するする要素としては勝敗は意外と小さなものになっていることに気が付くはずです。
もちろんテニスを楽しむうえでゲームに勝つことが伴えばそれに越したことはありません。しかし、忘れてはならないのは手段と目的をしっかり意識することだと思います。
目的は人生というゲームに勝つことです。お金もテニスもそのための手段です。本当の勝敗はずっと後であわかることです。そして敵は自分のなかにいます。
その結果、欲に溺れ、しなくてもいい過ちを犯してしまいます。お金を得るために自分の幸福を犠牲にしてしまうパターンです。お金は幸福に暮らすための手段であって、人生の目的ではないのです。
テニスのゲームにおいても同様に勝つことが唯一の目的になって、テニスが全然楽しめない人が結構います。テニスで勝つことは目的ではなく、手段と考えるべきだと思います。
あくまでも目的は心豊かに幸せに生活することです。テニスはそのための手段です。テニスで勝とうと思うことを手段と考えて健康的にテニスと付き合うことをおすすめします。
負けず嫌いも結構です。ただ、負けず嫌いの自分と焦らず対話するとです。
テニスで勝てれば幸せになれるのか、そんなことはありません。私はテニスが強くても不幸な人をたくさん知っています。
一番大事なことはテニスを利用して豊かな人間関係を作り、向上していく過程を味わうことです。テニスが強くても不幸な人は、テニスでの友好的な人間関係がなく、向上しようとする過程を好まない人々です。
勝った時の快感、負けた時の不快感はわかりやすいです。ですから、安易に快感の方を目的にしがちになるのです。でも良く考えてみてください。その快感も不快感もその瞬間だけのことです。
10年後、思い返した時に幸福感を構成するする要素としては勝敗は意外と小さなものになっていることに気が付くはずです。
もちろんテニスを楽しむうえでゲームに勝つことが伴えばそれに越したことはありません。しかし、忘れてはならないのは手段と目的をしっかり意識することだと思います。
目的は人生というゲームに勝つことです。お金もテニスもそのための手段です。本当の勝敗はずっと後であわかることです。そして敵は自分のなかにいます。