2007年09月26日
レッスンで快感
人間はいろいろな欲望を持ってます。食欲、性欲、睡眠欲その他。その中に人間であるが故にもっている欲望に知識欲というのがあります。
何となく頭の中でもやもやして答えの出ないことってありますよね。そんな時特に「理解したい」とか「知りたい」とか、こんな欲望が湧いてくるわけです。
そして、その事がわかった時、あるいは答えを知った時の気持ちよさ、大きな快感ですよね。逆にわからないままでいるストレスも相当なものです。
以前、ものすごく難解な演劇を見た時のことです。その数時間、理解しようとしたもののわからず仕舞いで、今でもそのストレスは忘れません。
先日、名古屋からわざわざレッスンを受けに来てくださった方がおられました。正にその方の頭のなかは「?」マークで一杯でした。地元のコーチとのやり取りで生まれた疑問が爆発寸前でした。そのストレスが名古屋から東京まで来る気にさせたのでしょう。
その方は以前はゴルフでプロを目指す程のトレーニングをされた方だったので、スイングスピードは確かにありまし。ただ、そのスイングスピードをテニスの動きに生かせていなかったわけです。
そこで、私はいつもの通り、いくつかのスイングとフットワークを紹介しました。すると一変して、気持ちよさそうにスカーン、スカーン打ち始め、「本当にすっきりしまた」と満面の笑顔を見せてくれました。
地元のコーチのアドバイスの正誤はわかりませんが、いろいろな方向からのアドバイスが絡み合って、「結局どうすりゃいいんだ」という結果になってしまったのではないでしょうか。
コーチとしては、生徒の「知りたい」「理解したい」の気持ちに応えて、すっきり気持ちよくテニスをするための力にならなければならないと思っています。
その意味でこの体系的に構築されたフットワークメソッドを多くの悩めるプレーヤーのために、これからも広めていきたいと思ってます。
何となく頭の中でもやもやして答えの出ないことってありますよね。そんな時特に「理解したい」とか「知りたい」とか、こんな欲望が湧いてくるわけです。
そして、その事がわかった時、あるいは答えを知った時の気持ちよさ、大きな快感ですよね。逆にわからないままでいるストレスも相当なものです。
以前、ものすごく難解な演劇を見た時のことです。その数時間、理解しようとしたもののわからず仕舞いで、今でもそのストレスは忘れません。
先日、名古屋からわざわざレッスンを受けに来てくださった方がおられました。正にその方の頭のなかは「?」マークで一杯でした。地元のコーチとのやり取りで生まれた疑問が爆発寸前でした。そのストレスが名古屋から東京まで来る気にさせたのでしょう。
その方は以前はゴルフでプロを目指す程のトレーニングをされた方だったので、スイングスピードは確かにありまし。ただ、そのスイングスピードをテニスの動きに生かせていなかったわけです。
そこで、私はいつもの通り、いくつかのスイングとフットワークを紹介しました。すると一変して、気持ちよさそうにスカーン、スカーン打ち始め、「本当にすっきりしまた」と満面の笑顔を見せてくれました。
地元のコーチのアドバイスの正誤はわかりませんが、いろいろな方向からのアドバイスが絡み合って、「結局どうすりゃいいんだ」という結果になってしまったのではないでしょうか。
コーチとしては、生徒の「知りたい」「理解したい」の気持ちに応えて、すっきり気持ちよくテニスをするための力にならなければならないと思っています。
その意味でこの体系的に構築されたフットワークメソッドを多くの悩めるプレーヤーのために、これからも広めていきたいと思ってます。
2007年09月06日
本物のスイング
ラケットを引くことをよくテイクバックっていいますよね。だから、テイクバックをしてからスイングをすると思っている人が多いんです。
実はスイングは、ラケットを引き始めから始まっていると考えて欲しいのです。一つの円運動のなかにヒッティングポイントがあるということです。
野球のバッターは最初にバットを立たせて構えますよね。そのままバットを後方に移動して、グリップをピッチャー方向に引っ張りながらバットを寝かせてスイングします。
テニスも同じです。構えの状態からグリップエンドを地面に向けたまま身体を横向きにします。そして、ラケットヘッドを落としながらグリップを打球方向に引っ張るわけです。
これを一連の円運動としてスイングにすると腕の力だけで打つと言うことにはならなくなります。
よく雑誌の写真でプロのラケットを引いた瞬間のカットを見掛けます。それで、そこからスイングが始まっていると思っている人が多いです。そこはスイングの途中です。
体操選手が鉄棒で大車輪をする時、一番高い所で止まったように見えます。でも、あの時点で倒立をしているわけではないですよね。なぜなら、あの逆さまの間、腕で体重を支えている状態ではないからです。
ですから、ラケットを引いた時に一瞬、ラケットが止まったように見えますが、実はスイングの途中なのです。
それで、私は敢えて、レッスンではテイクバックという言葉は使わないのです。私は、ラケットを後ろに持っていく動作をバックスイングと言ってます。単なる後ろにラケットを引く動作ではなく、あくまでもスイングだといいたい。
バックスイングからラケットの重さをちゃんと利用したスイングを身につければ、力づくではなく力のある速い球が打てます。そう大車輪でトップから自然に身体が落ちてくる様に、スイングしてください。力でラケットを操作していてはいけません。
力づくで解決しようとすると自滅します。肩の力を抜いて自然の力に身を任せると思った以上の効果が見えてきます。
バックスイングをしてください。
実はスイングは、ラケットを引き始めから始まっていると考えて欲しいのです。一つの円運動のなかにヒッティングポイントがあるということです。
野球のバッターは最初にバットを立たせて構えますよね。そのままバットを後方に移動して、グリップをピッチャー方向に引っ張りながらバットを寝かせてスイングします。
テニスも同じです。構えの状態からグリップエンドを地面に向けたまま身体を横向きにします。そして、ラケットヘッドを落としながらグリップを打球方向に引っ張るわけです。
これを一連の円運動としてスイングにすると腕の力だけで打つと言うことにはならなくなります。
よく雑誌の写真でプロのラケットを引いた瞬間のカットを見掛けます。それで、そこからスイングが始まっていると思っている人が多いです。そこはスイングの途中です。
体操選手が鉄棒で大車輪をする時、一番高い所で止まったように見えます。でも、あの時点で倒立をしているわけではないですよね。なぜなら、あの逆さまの間、腕で体重を支えている状態ではないからです。
ですから、ラケットを引いた時に一瞬、ラケットが止まったように見えますが、実はスイングの途中なのです。
それで、私は敢えて、レッスンではテイクバックという言葉は使わないのです。私は、ラケットを後ろに持っていく動作をバックスイングと言ってます。単なる後ろにラケットを引く動作ではなく、あくまでもスイングだといいたい。
バックスイングからラケットの重さをちゃんと利用したスイングを身につければ、力づくではなく力のある速い球が打てます。そう大車輪でトップから自然に身体が落ちてくる様に、スイングしてください。力でラケットを操作していてはいけません。
力づくで解決しようとすると自滅します。肩の力を抜いて自然の力に身を任せると思った以上の効果が見えてきます。
バックスイングをしてください。
2007年09月02日
テニスにとって反応,才能,個性,技術,努力,基本
どんなカタチでも身体が反応して、うまくボールを処理出来てしまう人と基本的技術を身につけたうえで合理的に処理する人。「反応派」と「技術派」、このような対照的タイプってよく比較されます。
同様に対照とされる言葉として「才能と努力」、また「個性と基本」があります。「才能」と「個性」は自然に出来てしまう派です。それに対して「努力」と「基本」は意思によって可能にする派です。
やはり、誰もが自然に出来てしまう派になりたいと思うものです。しかし、実は「反応」、「才能」、「個性」って、年と共に失っていくものなのです。
私の友人で学生時代、スポーツ万能で全国大会に出場して活躍した人がいます。若い頃は何やってもすぐに出来ちゃうわけです。そして、50歳過ぎてテニスを始めました。
始めた当初は、そこそこうまく出来ちゃって楽しんでいました。つまり、「反応、才能、個性」で無意識にプレーしてうまくいっていたわけです。
ところが、10年たった今、だんだん思うように出来なくなってきたのです。
以前、勝手に動いていた身体が動かなり、一気にオートシフトからマニュアルシフトになってしまいました。彼の言った言葉はこうです。「技術が欲しい」でした。
今の彼にとってのキーワードは「技術、努力、基本」です。恐らく「反応、才能、個性」に比べて「技術、努力、基本」は色あせません。ですから「技術、努力、基本」をどれだけ大事にしてきたかが、人生後半戦に大きく影響すると思います。
テニスと付き合っていくとき、「技術、努力、基本」を大切にして下さい。黙っていても必ずやテニスがあなたを幸せにしてくれます。
同様に対照とされる言葉として「才能と努力」、また「個性と基本」があります。「才能」と「個性」は自然に出来てしまう派です。それに対して「努力」と「基本」は意思によって可能にする派です。
やはり、誰もが自然に出来てしまう派になりたいと思うものです。しかし、実は「反応」、「才能」、「個性」って、年と共に失っていくものなのです。
私の友人で学生時代、スポーツ万能で全国大会に出場して活躍した人がいます。若い頃は何やってもすぐに出来ちゃうわけです。そして、50歳過ぎてテニスを始めました。
始めた当初は、そこそこうまく出来ちゃって楽しんでいました。つまり、「反応、才能、個性」で無意識にプレーしてうまくいっていたわけです。
ところが、10年たった今、だんだん思うように出来なくなってきたのです。
以前、勝手に動いていた身体が動かなり、一気にオートシフトからマニュアルシフトになってしまいました。彼の言った言葉はこうです。「技術が欲しい」でした。
今の彼にとってのキーワードは「技術、努力、基本」です。恐らく「反応、才能、個性」に比べて「技術、努力、基本」は色あせません。ですから「技術、努力、基本」をどれだけ大事にしてきたかが、人生後半戦に大きく影響すると思います。
テニスと付き合っていくとき、「技術、努力、基本」を大切にして下さい。黙っていても必ずやテニスがあなたを幸せにしてくれます。