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勝者のフットワーク塾 オフィシャルブログ ちょっとしたことです。知ることで何となくもやもやしていることが軽くなります。そして思いがけず道は急に開けるものです。日々 テニスに真剣に向かい合っている人に送ります。オーストラリアでコーチに転身、元高校教師、中屋晋の思考の響き。フットワークがわかるとテニスが変わる。勝者のフットワーク塾の教え。出来ないことが出来るようになるテニススクール開講中。

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オーストラリア旅行記9

 メルボルン2日目は、ヒロセの寝坊でスタートしたわけだが、そんなことよりロッドレーバーアリーナ第3試合にナダルが登場する。ナダルを初めて見られるこの機会で確認したいことは山ほどあった。
 その一つが先日のブログに書いたリターンのポジションでした。
http://systemg.blog.tennis365.net/archives/day/20100325.html


 やはり、テレビの映像は決められたアングルからしか撮影がないので、特に真横からの引いた位置からはまずない。会場だからこそナダルのリターンの位置が確認出来たということ。
 それにしてもロッドレーバーアリーナは平日にもかかわらず超満員だった。将来、全豪オープンに行ってみたいという方のために、チケットのシステムを少し触れてみたい。
 まず、チケットはグランドパスと言われるアウトドアのコート用のチケットとロッドレーバーアリーナに入れるチケット、ハイセンスアリーナに入れるチケットに分かれる。それぞれdayチケットとnightチケットがあり、夜までいるには2枚買わなければならない。
 値段は日によって違うが、グランドパスチケットは2~3000円といったところだろう。グランドパスチケットでも十分楽しめるが、だいたいトップ5の選手はアリーナで試合をするので、その辺が物足りない感はあるかも知れない。それでもジャパンオープンに比べたら錚々たる顔ぶれには違いない。
 アリーナは約1万円くらいだろうか。英語のサイトだが個人で日本から購入できるのでトライしてみてもいいでしょう。
 面倒な方は、我々のツアーに参加してみてもいいのでは、なんて軽く宣伝してみました。でも、全豪観戦とシドニーでのテニスキャンプは一度、お試しの価値はありではと正直思います。手前味噌ですが。
 ということでロッドレーバーアリーナに入った我々の席はほぼ、最上段の席で選手は小さく見える感じ。しかし、野球で言えば内野席と同じ、臨場感はたっぷり味わえた。
 事情によりトムとは席が離れていたので行動がなかなか一緒に取れなかったが、シドニー空港で買った携帯電話が功を奏し、結構連絡も密に出来た。
 それに引き換えヒロセの携帯は充電が出来ないという事情でいつも電源を切っている始末、全く大事な時に連絡が取れない有様だった。トムと落ち合ってビールでも飲もうとしても、勝手にどこかに行っていない。携帯に何度電話してもつながらない。困ったヤツだ。
 やっと、向こうから連絡が来て「すみません。今、そっち行きます」と言って走ってやってきた時のこと。ここでまた彼はやってくれた。大きなことを。買ったばかりのコーラを持ってダッシュで走って来て、息を切らせながら「はー、はー、すみません。はー、はー、携帯の電源切って、、、、」と言いながらコーラのキャップをプシュ!
 私は真っ白いポロシャツを着ていたのに。茶色の点々が、、、「あー!!」久しぶりに泣きたくなった。まだ、突貫とっちゃん坊やヒロセの快進撃?は続くのであった。
つづく

ausopenstand1

何時でしょう?すでに夜23時を回ってましたが、スタンドは以前超満員のまま。



ausopenstand2

そして、試合が終わると総立ちで拍手を送るファン。テニス好きにはたまらない環境です。


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風の音 | 投稿者 vfootwork 14:48 | コメント(0)| トラックバック(0)

鈴の音91

「Make sure to get set sem-open」

勝者のフットワーク塾 中屋

vfootermatudo
楽しい宴の後も、やはりセミオープン!!
正しいVfooterです。


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鈴の音 | 投稿者 vfootwork 20:41 | コメント(0)| トラックバック(0)

ナダルのリターンポジション  中屋の響き:鐘の音

これはナダルのリターンのポジションです。

どうですか。

ベースラインからサービスエンドラインまでは約5.5mですが、それから推測するに。その4分の3くらいの距離でしょうか。

するとベースラインから約4mです。

nadalreturnposition



ちなみにフェデラーはこちらです。

federerreturnposition

この違い、面白いですね。どちらが正しいということではありません。これが個性なのですね。
どちらのポジションも一長一短はあります。

指導者として個性を伸ばすことが大切だと思っています。指導者としてありがちな間違いに、粘りが信条のプレーヤーには「チャンスボールはしっかり決めなきゃ駄目だよ」と言い、攻撃的なプレーヤーには「決めようとせず、粘らなくちゃ駄目だよ」と言ってしまうケースがよくあります。

負けた選手へのアドバイスをする時、ただ単に表面に目立つその人のプレースタイルを指摘するというのは、本質的な解決にならない気がします。

このナダルの様なポジションの選手が負けた時、「あんなに下がったらワイドなボールが取れないよ」というアドバイスを受けるかも知れないです。

多くのプレーを見て、プレースタイルの可能性を知ることはコーチとして必要だと思います。オーストラリアにいたとき、たくさんのトーナメントの引率をして、世界のジュニアのプレーを山ほど見ました。

また、シドニーオープンでも1日中、プロの選手のゲームや練習を朝から晩まで飽きるほど見ました。これが私の財産です。テニスをプレーとして使える個性、使えない個性を見極める目をこれからも大切にしたいと思います。

コーチの狭い見識で選手の個性を潰してしまうのはもったいないことです。

ナダルのポジションは私の経験からして個性としてありじゃないですか。

このポジションの長所を生かすフットワークは何なのか、それを磨くことを考えればよいと思うのです。

勝者のフットワーク塾 中屋

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鐘の音 | 投稿者 vfootwork 14:43 | コメント(0)| トラックバック(0)

3月ワンデーレッスンin大阪(2)  

3月21日、大阪市平野区にあるニッコースポーツイン毎日テニススクールで関西で最初になるワンデーレッスンが開催されました。

当日、新大阪駅で田中コーチのお出迎えを受け、電車に揺られ30分、平野駅の近くのニッコースポーツに到着しました。

テニススクールの事務所に着くとスタッフの方が、大阪名物のたこ焼きを買いに走ってくれて、熱々のたこ焼きを3種類を食べさせてくれました。

201003nikko6 201003nikko4
ネギたこ焼き、驚きのネギの量    大阪の乗りでいくが空回り

塩たこ焼きを始めて見ました。広瀬コーチが早速パクリ、そして「塩たこ焼き、うま!」と雰囲気で感想を述べたところ、スタッフの方が「塩、つけてませんよ」と優しく駄目だしをしてくれました。別に添えてあるアルミホイルの塩をつけて食べるらしいです。

さて、レッスンですが3面を使わせて頂き18人のVfooterと4時間を過ごしました。いつものことですが、あっと言う間ででした。

201003nikko5

開講の挨拶の時、すでに関東で受講経験のある顔見知りの方々の姿がちらほら見えて、「やっと、関西に来はったな」という目線を頂きました。

この開講の時、例によってとりとめもない事をいろいろしゃべったのですが、後から私の大きな間違えに気がつきました。無知というのは恐ろしいものです。

「何と、今日は大阪開催にもかかわらず茨木から、いらした方がいます!」と私の大々的な間抜けな発言にかなり引き気味な雰囲気を感じました。

それ以前に田中コーチにも「遙々茨木から来る方もいるんですよ」と何度も言っていました。その時も軽く引き気味の空気は感じていたのでですが、ついに最後まで私の間違えに誰も触れて頂けず、後で一人になって気がつきました。

「茨木」と「茨城」は違うということが。大阪市から吹田市を挟んで隣にあるのが、茨木市です。

心拍数が上がりました。そして、わかりました。大阪の方は笑えないボケにはつっこまないということを。確かに笑えないです。

このワンデーレッスンのための準備や対応を一手に引き受けてくれたのが、ニッコースポーツの田中ヘッドコーチです。


201003nikkotanaka

ざっくばらんなお人柄でありながら、我々への気配り、会場の取り仕切り、スタッフへの指示などそつなくさらっと完璧にやってのけるすばらしいコーチです。田中コーチとの出会いに感謝します。

手伝ってくれたスタッフの方々の誠実さも印象的でした。

201003nikko7

ありがとうございました。


勝者のフットワーク塾  中屋

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イベント情報 | 投稿者 vfootwork 21:55 | コメント(0)| トラックバック(0)

3月ワンデーレッスンin大阪  大成功!!

無事、大阪でのワンデーレッスンが終了しました。

関西方面でのVfootworkの波をしっかり感じて来ました。
集まったVfooterの熱いハートに押され、いつも以上にあっという間の4時間でした。

ステップダウンからのリストロールの解説から実践へ、振り抜くことで生まれるトップスピンを実感してもらえたと思います。参加者の方からも振り抜いて掛けるトップスピンの仕組みとそこにたどり着くまでの道筋がわかりましたと感想をもらいました。

理解してそれを身体で表現できると、やはり快感ですよね。
その気持ちわかります。


これで最初にワンデーレッスンを開催してから30回目です。

多くの皆さんのご支援にお陰です。

201003nikko1

大阪ワンデーレッスン 大成功!!
イベント情報 | 投稿者 vfootwork 23:53 | コメント(0)| トラックバック(0)

中屋の響き:鈴の音

「勝つ力より最後まで戦い抜く意志を持つ力」

勝者のフットワーク塾  中屋


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鈴の音 | 投稿者 vfootwork 22:09 | コメント(0)| トラックバック(0)

たどり着きたくない人々 中屋の響き:風の音18  

先日、井上陽水さんのドキュメントだったと思うのですが、番組のプロモーションで小田和正さんが言っていたことが頭に残っています。

「ぼくはどこかにたどり着きたい人なんだけど、陽水はどこにもたどり着きたくない人なんだと思う」このコメントを聞いてなるほどと思ってしまいました。

世の中には、確かに「たどり着きたくない」というタイプの人も確かにいます。とどのつまり人生に答えなのないのだからと、いろいろたどり着く方法を探し回るような暮らし振りから距離を置いている感じの人達です。

陽水さんのヒット曲で「探し物は何ですか?」というフレーズ繰り返す歌がありました。あれは「たどり着きたい」人々を多少皮肉った歌にも聞こえます。

しかし私には「たどり着きたくない」人達はどこかにたどり着くことにある意味、恐怖心を抱いているような気もします。それで一生懸命、彷徨っています。

また、「たどり着きたい」人々はたどり着かないことが恐いのかも知れないです。これも一生懸命、ゴールを目指してます。

私はテニス屋をやっていますが、さしづめ私は「どこかにたどり着かせたい」人なのかも知れません。

勝者のフットワーク塾  中屋

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風の音 | 投稿者 vfootwork 21:46 | コメント(2)| トラックバック(0)

勝者のフットワーク塾 4月度ワンデーレッスン

勝者のフットワーク塾 4月度ワンデーレッスン開催日決定!!

 今週末には大阪でのワンデーレッスンが控えております。ご応募頂いた多くの方にお会いできることを楽しみにしております。何と大阪編はワンデーレッスン30回記念でもあります。
 この3年間で30回、全ての回で定員割れもなく続けてこられたのもVfootworkを理解して支援して下さる皆さんのお陰です。多くの皆さんに遠くからお集まり頂いたことを改めてお礼を申し上げます。
 これからも皆さんに心に支えられながら、Vfootworkを大きく普及、発展させ、一人でも多くのテニス愛好家に幸せを実感してもらえればと思っております。今後ともよろしくお願いします。


 さて本題ですが、昨日、Vフットクラブの会員の方々に、先行してお知らせいたしましたが、下記の予定でワンデーレッスンを実施いたします。
 今回もすでに定員に達しおり、せっかく連絡を頂いたのに定員に漏れた方々には申し訳ない気持ちです。
 ブログをご覧の方には大変申し訳ありません。ここではキャンセル待ちの登録のみの受付になっています。

*先行情報をご希望の方は、是非Vフットクラブに会員登録をお勧め致します。

以下、4月ワンデーレッスン詳細です。

<日程> 2010年4月24日(土)

<会場>白井テニスクラブ
http://r.tennis365.net/ypage/index_detail.html?ypage_id=776

<レッスン時間>12時30分~16時30分(合計4時間)
<定員>12名
<レッスン内容>
 コート2面を使って、中屋ヘッドコーチと他2名が指導にあたります。
 今回のレッスンテーマもはDVD教材Vol.2「ピンチをチャンスに変えるフットワーク」
トランスホップ・ローターン・ハイターンです。
<受講料金(税込)>
一般料金 12,000円 
Vフットクラブメンバー 10,000円

※料金にはお一人様分の4時間のレッスン料、コート代、ボール代が含まれます。

レッスンDVDを事前にお買い上げになり、Vフットクラブへのメンバー登録をされた方は受講料が10,000円となります!!
<お申し込み方法>
下記の内容と【1月度ワンデーレッスン希望】とご記入いただき、「勝者のフットワーク塾」サイトよりお問い合せメールにてお申し込み下さい。
(大変申し訳ありません。現在、キャンセル待ちの受付になります。)
 お名前:
郵便番号:
 住所:
 携帯電話番号:
(当日緊急連絡用として) 
 Vフットクラブ 会員・未会員の別:

キャンセル待ちの登録をされた方の先着順に欠員の連絡を差し上げます。

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イベント情報 | 投稿者 vfootwork 01:32 | コメント(0)| トラックバック(0)

中屋の響き コーチャーズカンファレンス2

 研修会2日目の内容は、講演2つと岩淵選手と森上選手の「理想の指導者像」という題のパネルディスカッション、そしてその後はオンコートで村上武資コーチがダブルスの戦略についての講義もあり、盛りだくさんの内容でどれも面白い内容でした。

 この日特に印象に残ったのは森上さんの独特な選手時代の姿勢でした。とにかく球出しからの基本練習が嫌い、走るトレーニングが嫌い、要するに単調な練習は嫌いだったそうです。

 ある日、コーチが「やる気が出ないなら、帰っていいよ」と単調な練習に気が乗らない森上さんに声を掛けました。すると森上さんはそのままそれを受けて帰ってしまったとのこと。

 私もこんな選手をコーチをしたことがあります。こういう選手はとにかく感覚でプレーをしているパターンが多いです。物事の組み立て方が直接的で土台から順にプロセスを経て作り上げていくより、具体的なイメージを直接作り上げていくタイプだと思います。

 参加者から意見というか要望がだされました。もっと日本のトッププロがテニス普及のために全国を回ってコーチをして欲しいみたいな意見でした。それに対して。

「私は感覚でプレーをしてきたので、その感覚を説明して伝えることが出来ないから、指導者向きではないと思います。だから別の角度からテニス普及に貢献したい。」と答えいていました。

 やはり、感覚派タイプでした。単調な練習の延長戦上にあるものを想像するのが苦手で、とにかくポイント練習、練習のバリエーションを求め、特に感覚への刺激を求める傾向があるという印象です。一見、この傾向を見てわがままと取られがちなのでコーチから誤解を受けやすいです。それで日本ではこの類の選手は潰されてしまうケースが多いと思います。
 
 それで、よくやっていけたなあと思って経歴を見ると、案の定高校時代はアメリカで過ごされたそうです。森上さんの才能が発揮できる環境だったのはないでしょうか。選手時代も最後の10年間は外国人コーチがついていたようです。

 森上さんと言えば、2007年のウィンブルドンの3回戦でビーナスからサービイングフォーザマッチの5-3とゲームを取りながら、惜しくも7-5で敗退してしまったことが記憶に新しいです。その時を思い出して「あの試合で勝っていれば私の人生は変わっていたかも」と話されていました。確かにそうですね。
 
 もしかして、感覚だけでなく、意識下で感覚をコントロールするセオリーを持っていたら、あるいは流れが変わった時に感覚以外の先を見越した見方を持てれば違った展開も、、、
 
 激しい練習を乗り越えてきた選手ですから、我慢がないとは言いませんが、日ごろ、個性と基本などと言っているので、やはりバランスについて考えてしまいます。

勝者のフットワーク塾  中屋

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鐘の音 | 投稿者 vfootwork 23:56 | コメント(0)| トラックバック(0)

オーストラリア旅行記8

 2日目の朝、昨晩、9時にロビーで待ち合わせという話で分かれので、ロビーのソファーでゆったり待っていた。この時期、全豪観戦を目当ての宿泊客が多いらしく、ロビーで交わされる会話はテニスについてが多いようだ。
 夫婦連れ、家族連れ、カップルいろいろだ。我々のようなおっちゃんの2人連れは珍しい。そうだ、ここはオーストラリアだ。そういうカップルも珍しくはないかも、そう思うと勘違いをされないようにしなくてはと要らぬ心構えを持ったりして、どうでもいい。
 ふと時計を見ると9時を回っている。ヒロセにしては珍しい。主に感覚で生きている割には時間には正確なのだ。取りあえず携帯に掛けてみたが、つながらない。何度か掛けたがつながらない。
 厄介なことに彼の部屋番号もうろ覚えなので迎えにも行けない。仕方ないので朝食を食べに行くことにした。確かサザンクロス駅にハンバーガーショップがあったはずだ。ロビーでの待ち合わせを見切って駅に向かうことにした。
 朝食セットにみたいなものは、どこのバーガーショップでも同じようなものだと思いながら、通りのテーブルで通行人を見ながらの朝食。ゆったりと流れる時間のなか携帯が鳴った。ヒロセだ。
 「すいませ~ん」明らかに起きがけの鼻声だ。「お前、今何時だと思ってんだ!」「はい、9時半です」おびただしい着信の表示を見て、すでに怒られモードになっている。40過ぎの男に今更、時間の大切さの説教をしてもしょうがない。
 「駅前だ。いいから早く来い」手短に指示だけ伝えた。
程なく乱れた身なりでヒロセが表れた。「携帯の電源切っていて、寝過ごしました」起きて携帯の電源を入れたとたんに海外ローミングサービスからの通知がどかどかっと来たらしい。もちろん私の携帯からのものだ。
 携帯充電用のACアダプターを用意してないやつが目覚まし時計を持っている訳もないだろう。ある意味必然の出来事かも知れない。呆れてしまう。
 朝から予定を崩されたが、今日が最高の日になる予定なのだ。何と言ってもロッドレーバーアリーナの3試合目にナダルの試合がある。この目でナダルを直接見ることが出来る。 それとトニーのコーチしているソフィーの試合もあるのでトニーにも会えるかも知れない。
 横の寝ぼけた男のことは忘れよう。会場までの大混雑のトラムなか我々の全豪2日目は始まった。
                                                  つづく






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風の音 | 投稿者 vfootwork 19:47 | コメント(2)| トラックバック(0)

中屋の響き 日本のスポーツ指導体制

 バンクーバーオリンピックの盛り上がりも落ち着いてようだ。多くの人が関心を持ったビックイベントだったと思う。連日、マスコミはオリンピック関連のニュースを流し、人々は関心の度合いは日を追うごとに増していった。
 こういうイベントで熱が上がれば上がるほど、いつも思うことがある。これほどスポーツに熱狂し、期待する人が多いにもかかわらず、社会のスポーツへの取り組み方が後進国的すぎるということだ。
 もちろん予算的な整備も必要だと思うが、予算を使う組織の仕組みがどうもすっきりしないし、各競技の予算は計上されていても、本当に選手育成のために直接的に使われているのか疑問である。
 私も高校のテニス部顧問の先生に頼まれてレッスンに行くことがあるが、公立高校では臨時に予算を計上しての依頼になることが多い。なかにはポケットマネーでレッスンフィーを負担される先生も少なくない。いずれも、通常の料金は請求しづらいので別料金体系で対応しているが、それでも十分練習を見ることができないジレンマがある。
 スポーツの育成時期としては最も重要な時期になる中高校生の指導体制が全く出来ていないのが実情である。実質の指導的立場にいる学校の先生に指導者としての訓練の機会がほとんどなく、先生の善意に寄りかかっている状態だ。
 生徒は部活指導に熱心な先生のいる学校に行けば練習のモチベーションを保つことが出来るが、そうでない場合は難しい状況になる。学校の先生を責めるつもりは毛頭ない。私も18年も教壇に立った元公立高校の教員である。部活指導以外の重要な仕事が山ほどあることは理解しているし、部活指導はリスクが多いだけで、報酬はほとんどない現状は認識しているからだ。
 それと、スポーツの指導者としての資格もないのに指導に当たっている事自体、恐ろしい話だ。スポーツ指導者としての訓練を受けてない者が中心となって全国的に、スポーツ選手の育成に携わっていることは異常なことだ。それでいて期待だけは大きいのだ。
 何年か前に元ヤクルトの栗山さんの講演を受けた時に、「熱心な素人コーチが選手の才能を潰すことになる」と言っていました。草野球のコーチでも熱心に時間を割いて指導してくれることには頭が下がるのだが、正式なトレーニングを経ずして個人の経験や思いで指導することは返って選手の未来を潰すことになると言っていた。
 その通りだと思う。ところが、スポーツ指導者の育成は国民の関心の薄い部分かも知れない。そんな気がする。なぜなら、お金に結びつかないからだ。例えば野球の指導者を育成して、少年野球が強くなっても物づくりと違ってお金に直接結びつくことは考えにくい。用具の消費が多少増えるくらいだろうか。
 そもそもお金のことを考えたらスポーツ指導者などやってられないのが現状である。才能のある指導者を育成することに、是非、国として力を向けて欲しい。施設や道具は学校に十分整っているわけで、あとはマンパワーである。
 オリンピックやスポーツのビックイベントの毎に日本中湧き上がり、選手の活躍に思いっきり期待し、勇気をもらったとか言いまくっているのだが、この稚拙なスポーツ指導のシステムを日本体育協会、高体連、文科省などの各組織が放置しているのが我慢ならない。選手の努力の成果を商業的に利用しようというマスコミの意図だけが目立つ日本の体質をいつも憂えているのであった。

勝者のフットワーク塾 中屋

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風の音 | 投稿者 vfootwork 21:29 | コメント(5)| トラックバック(0)

中屋の響き チルデン著「ベターテニス」  

「ベター・テニス」という本を1年前にメールマガジンで探していると告知したところ、親切な方が送ってくれました。
 この本の著者は、1920年から6年間、デビスカップで負けなし、10年間全米ランキング1位であり続けたスーパースター、ビル・チルデンです。今でも最強ではないかと言われている選手です。
 「ベター・テニス」は彼の半世紀に渡る彼のテニス人生の集大成で、本の中にはテニスに本気で向き合い続け、その結果感じ得たチルデンの貴重な金言が溢れている名著です。このブログでも、「鈴の音」でいくつか紹介したことがあります。

一部を紹介します。
「テニスを行っている大多数の者が、短期間に技術を覚えなければ努力のしがいがないと感じているように思える。私はテニスを習得するのに、決して近道はないと断言できる。テニスのごく基本的な技術を、ゆっくりと確実に練習続けるプレーヤーはしまいには良い結果を得ると思う。―中略― 初めの数週間に正しいストロークの土台を築くならば、最後には数年間の努力を節約することになろう。」

 テニスの選手としてビッグプレーヤーだっただけでなく、文才にも長けていて、彼の言葉の一つ一つが色あせず心に響いてくるので読み応えがあり、繰り返し読んでしまいます。テニスの上達には、近道はありませんが遠回りをしないための心構えはあると思います。

「賢明なプレーヤーは、過去のすぐれたプレーヤーのスタイルや方法を出来るだけ身につけ、それと同時に現代のプレーヤーが演じるどんな些細なことも学ぶべきである。―中略― 最近の少年プレーヤーは何も知らないし、そのことについて考えることは馬鹿げていると思っている。もしもこのような考え方が、文化とか教育とか芸術の世界で流行するとしたら、いったいどんなことになるだろう。運動の分野で価値ある財産をかえりみないのはなぜだろう」

 熊谷一弥や原田武一のことを知らないテニスコーチに出会うとがっかりします。技術の変遷を知ることなく、目の前にある技術をつまみ食いするがごとく知識を得ることが本質を理解したといえるのか疑問です。
 フェデラーは還暦を超えるトニーローチにコーチを頼みました。フェデラーは変わらず脈々と流れるテニスの源泉に触れたかったのかも知れません。トニーの持っている道義的、技術的背景は過去に何人ものチャンピオンを育てています。

 この他、技術解説、戦略解説でも興味深い記述がたくさんあります。ネットプレーでの記述です。
「常に身体はストレートショットを防ぐ位置に構え、心は中央のクロスコートに構え、そして非常な鋭角の3分の1に対しては気に掛ける必要はない」


 この「ベター・テニス」を翻訳したのが福田雅之助です。彼は日本にイースタングリップを紹介し、硬式テニスはイースタングリップでプレーすべきという考えを全国的に広めた方です。魅力ある文体から想像するにさぞかし弁舌も秀でた方だったのではないでしょうか。イースタングリップが一気に日本中に普及したことも頷けます。

 現在、絶版でなかなか手に入れることは出来ない本かも知れませんが、ご一読を勧めます。

*大阪のMさん、申し訳ありません。もう少しの間お借りします

bettertennis

勝者のフットワーク塾  中屋
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鐘の音 | 投稿者 vfootwork 14:24 | コメント(1)| トラックバック(0)

勝者のフットワーク塾  オーストラリア旅行記7

全豪オープンの会場のメルボルンパーク内はお祭りムードで、それぞれが思い思いに変装したり、フェイスペインティングしたり、本当に観戦するというよりお祭りに参加する気分です。
 この開放的な雰囲気のなか「これはやっぱりビールいきますか。」と言うヒロセの提案に「いくでしょう」と速攻で反応して相好を崩すのであった。からっとした陽気で気温は30度くらいで、そして軽い疲労感、ビールがまずい訳がない。
 マーガレットコートアリーナの横に売店が並んでいる。前回来た4年前と同じ場所だ。違うのは気温だ。前回ここに来た時は気温が40度を超え、2つある屋内スタジアム以外の屋外のコートの試合は全てサスペンデッドで取りやめになっていた。
 暑すぎてサスペンデッドって聞いたことない。この時初めて暑過ぎるとビールはおいしくないことを知った。暑ければ暑いほどビールはうまいものかと思っていたが、アルコール分が鬱陶しくてしょうがなかったという覚えがある。
 「うぃーす!」プラスチックのコップをコツンとぶつける。テーブルを上にはでかいチップスの袋が2つ。席を確保して、ヒロセに20ドル札を渡してビールを頼んだのだが、なぜにこんなでかいチップスを買ってきた。しかも2つも。何時間ここにいるつもりなんだ。ビールはおいしかったが、とたんに無口になってしまった。私は不可解なことがあると無口になるのだ。
 350mlよりは、一回り小さいであろうコップのビールをあっと言う間に飲み干し、会場を歩くことにした。ヒロセはでかいチップスの袋を抱えて口をもぐもぐいわせてついてきた。
 ホテルのフロントにおいてあったスケジュール表はかなり便利だ。どのコートで誰が試合をしているかわかるシートで、それを見ると伊達選手のダブルスの試合があるようだ。シングルスは惜しくも敗退したらしいが、ダブルスで頑張ってもらおう。
 伊達選手の試合など日本では黒山の人だかりでほとんど見ることができないのだが、試合のある8番コートは余裕で最前列に座れた。異国で日本人選手を見るというのは、授業参観でわが子を見るような気分だ。同胞というか、身内意識が3倍くらいになる。
 ということで伊達選手の勇姿をご覧あれ。次回はスペインのモンタネスのフットワークを紹介する予定。      つづく

風の音 | 投稿者 vfootwork 19:21 | コメント(3)| トラックバック(0)
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