2010年03月15日
中屋の響き コーチャーズカンファレンス2
研修会2日目の内容は、講演2つと岩淵選手と森上選手の「理想の指導者像」という題のパネルディスカッション、そしてその後はオンコートで村上武資コーチがダブルスの戦略についての講義もあり、盛りだくさんの内容でどれも面白い内容でした。
この日特に印象に残ったのは森上さんの独特な選手時代の姿勢でした。とにかく球出しからの基本練習が嫌い、走るトレーニングが嫌い、要するに単調な練習は嫌いだったそうです。
ある日、コーチが「やる気が出ないなら、帰っていいよ」と単調な練習に気が乗らない森上さんに声を掛けました。すると森上さんはそのままそれを受けて帰ってしまったとのこと。
私もこんな選手をコーチをしたことがあります。こういう選手はとにかく感覚でプレーをしているパターンが多いです。物事の組み立て方が直接的で土台から順にプロセスを経て作り上げていくより、具体的なイメージを直接作り上げていくタイプだと思います。
参加者から意見というか要望がだされました。もっと日本のトッププロがテニス普及のために全国を回ってコーチをして欲しいみたいな意見でした。それに対して。
「私は感覚でプレーをしてきたので、その感覚を説明して伝えることが出来ないから、指導者向きではないと思います。だから別の角度からテニス普及に貢献したい。」と答えいていました。
やはり、感覚派タイプでした。単調な練習の延長戦上にあるものを想像するのが苦手で、とにかくポイント練習、練習のバリエーションを求め、特に感覚への刺激を求める傾向があるという印象です。一見、この傾向を見てわがままと取られがちなのでコーチから誤解を受けやすいです。それで日本ではこの類の選手は潰されてしまうケースが多いと思います。
それで、よくやっていけたなあと思って経歴を見ると、案の定高校時代はアメリカで過ごされたそうです。森上さんの才能が発揮できる環境だったのはないでしょうか。選手時代も最後の10年間は外国人コーチがついていたようです。
森上さんと言えば、2007年のウィンブルドンの3回戦でビーナスからサービイングフォーザマッチの5-3とゲームを取りながら、惜しくも7-5で敗退してしまったことが記憶に新しいです。その時を思い出して「あの試合で勝っていれば私の人生は変わっていたかも」と話されていました。確かにそうですね。
もしかして、感覚だけでなく、意識下で感覚をコントロールするセオリーを持っていたら、あるいは流れが変わった時に感覚以外の先を見越した見方を持てれば違った展開も、、、
激しい練習を乗り越えてきた選手ですから、我慢がないとは言いませんが、日ごろ、個性と基本などと言っているので、やはりバランスについて考えてしまいます。
勝者のフットワーク塾 中屋
この日特に印象に残ったのは森上さんの独特な選手時代の姿勢でした。とにかく球出しからの基本練習が嫌い、走るトレーニングが嫌い、要するに単調な練習は嫌いだったそうです。
ある日、コーチが「やる気が出ないなら、帰っていいよ」と単調な練習に気が乗らない森上さんに声を掛けました。すると森上さんはそのままそれを受けて帰ってしまったとのこと。
私もこんな選手をコーチをしたことがあります。こういう選手はとにかく感覚でプレーをしているパターンが多いです。物事の組み立て方が直接的で土台から順にプロセスを経て作り上げていくより、具体的なイメージを直接作り上げていくタイプだと思います。
参加者から意見というか要望がだされました。もっと日本のトッププロがテニス普及のために全国を回ってコーチをして欲しいみたいな意見でした。それに対して。
「私は感覚でプレーをしてきたので、その感覚を説明して伝えることが出来ないから、指導者向きではないと思います。だから別の角度からテニス普及に貢献したい。」と答えいていました。
やはり、感覚派タイプでした。単調な練習の延長戦上にあるものを想像するのが苦手で、とにかくポイント練習、練習のバリエーションを求め、特に感覚への刺激を求める傾向があるという印象です。一見、この傾向を見てわがままと取られがちなのでコーチから誤解を受けやすいです。それで日本ではこの類の選手は潰されてしまうケースが多いと思います。
それで、よくやっていけたなあと思って経歴を見ると、案の定高校時代はアメリカで過ごされたそうです。森上さんの才能が発揮できる環境だったのはないでしょうか。選手時代も最後の10年間は外国人コーチがついていたようです。
森上さんと言えば、2007年のウィンブルドンの3回戦でビーナスからサービイングフォーザマッチの5-3とゲームを取りながら、惜しくも7-5で敗退してしまったことが記憶に新しいです。その時を思い出して「あの試合で勝っていれば私の人生は変わっていたかも」と話されていました。確かにそうですね。
もしかして、感覚だけでなく、意識下で感覚をコントロールするセオリーを持っていたら、あるいは流れが変わった時に感覚以外の先を見越した見方を持てれば違った展開も、、、
激しい練習を乗り越えてきた選手ですから、我慢がないとは言いませんが、日ごろ、個性と基本などと言っているので、やはりバランスについて考えてしまいます。
勝者のフットワーク塾 中屋