2007年11月29日
グリップについて言いたい
私のレッスンでは生徒にまずグリップを強く握るなということを言います。手の中に小鳥がいるつもりで握ってくださいと。
でも、生徒のなかには打つ瞬間は握り締めろと指導されたという生徒もいます。実は私自身もオーストラリアでコーチをする前はそう考えていました。
しかし、私のボス、ビンス・バークレー氏に指導されて、考えが180度かわりました。つまり、握り締める意識は必要ないということを知ったのです。
例えばボールを軽く握って手首を回してください。自由に回りますね。では握り締めて手首を回してください。完全に手首がロックされてしまいますね。
ボールに回転をかけるためには、手首の自由な動きが必要です。握り締めた状態で手首を使うことは不可能です。恐らく一昔前は手首を固定して打つように指導されていた時代もあったので、その影響もあるかも知れません。それはほとんどフラットで打っていた時代です。
グリップを強く握るなというと、ラケットが飛びそうとか、手の中でグリップが回りそうとか、いろいろ想像だけで及び腰の人になる人もいますが、実際にやってみることで全ての不安が吹き飛ぶはずです。
グリップの握る強さについて、科学的データがあります。これを見ると実際のところ筋肉を動かす神経は打球時に反応しているという結果が出ています。
ですから、全く握らないということは出来ないのですが、握らないという意識を持つことがポイントになるのかも知れません。
握り過ぎないことの効果は3つです。1つ目は先に触れた様に手首が使えるのでスイングスピードも上がりスピンが掛かりやすくなります。2つ目にテニスエルボー防止になります。
3つ目は、指のそれぞれの役割をきちんと機能させることが出来るということです。スイングの時の指の役割をご存じですか。
まず、親指と中指が基本的な軸になります。そして、スイングの前半で人差し指が補助してラケットを支え、スピンを掛ける動きをリードします。
そして、スイングの後半は薬指と小指が補助してホロースルーの動きをコントロールします。ですから、フィニッシュのかたちの時、人差し指の役割はほとんどありません。
ぎっちり握った場合、この指の機能は殺されます。テニスには握力は必要だと言う人がいますが、握力というより指の力と言った方が正確かも知れません。
繊細な動きがダイナミックなスイングを生んでいるのです。いいですか。無神経に力を込めて帳尻を合わそうとしてはいけません。
でも、生徒のなかには打つ瞬間は握り締めろと指導されたという生徒もいます。実は私自身もオーストラリアでコーチをする前はそう考えていました。
しかし、私のボス、ビンス・バークレー氏に指導されて、考えが180度かわりました。つまり、握り締める意識は必要ないということを知ったのです。
例えばボールを軽く握って手首を回してください。自由に回りますね。では握り締めて手首を回してください。完全に手首がロックされてしまいますね。
ボールに回転をかけるためには、手首の自由な動きが必要です。握り締めた状態で手首を使うことは不可能です。恐らく一昔前は手首を固定して打つように指導されていた時代もあったので、その影響もあるかも知れません。それはほとんどフラットで打っていた時代です。
グリップを強く握るなというと、ラケットが飛びそうとか、手の中でグリップが回りそうとか、いろいろ想像だけで及び腰の人になる人もいますが、実際にやってみることで全ての不安が吹き飛ぶはずです。
グリップの握る強さについて、科学的データがあります。これを見ると実際のところ筋肉を動かす神経は打球時に反応しているという結果が出ています。
ですから、全く握らないということは出来ないのですが、握らないという意識を持つことがポイントになるのかも知れません。
握り過ぎないことの効果は3つです。1つ目は先に触れた様に手首が使えるのでスイングスピードも上がりスピンが掛かりやすくなります。2つ目にテニスエルボー防止になります。
3つ目は、指のそれぞれの役割をきちんと機能させることが出来るということです。スイングの時の指の役割をご存じですか。
まず、親指と中指が基本的な軸になります。そして、スイングの前半で人差し指が補助してラケットを支え、スピンを掛ける動きをリードします。
そして、スイングの後半は薬指と小指が補助してホロースルーの動きをコントロールします。ですから、フィニッシュのかたちの時、人差し指の役割はほとんどありません。
ぎっちり握った場合、この指の機能は殺されます。テニスには握力は必要だと言う人がいますが、握力というより指の力と言った方が正確かも知れません。
繊細な動きがダイナミックなスイングを生んでいるのです。いいですか。無神経に力を込めて帳尻を合わそうとしてはいけません。
2007年11月20日
これが試合の実力っちゅもんだ
実力というものは、パターンから外れた時に発揮されものです。ですから、パターン練習を繰り返しやっていても限界があります。実戦で使える技を身につけることが、練習の本来の目的なのです。
かといって実戦だけでは、プレーに偏りが生じて自分の穴が見えなくなってしまいます。だから、いくつかパターン化されたプレーのサンプルを見て、自分のプレーを整理する必要が出てくるのです。
地図をただ眺めて行った気になる人、また、地図も持たずにひたすら歩いて肌で空気を感じる人、どちらも楽しいと感じるとは思いますが、やっぱり、地図をもって歩いている方が圧倒的に効率的と言えるはずです。
しかし、本当は地図が頭に入っていて自由に歩き回れるのが1番です。つまり、小さな路地に迷い込んでも、全体の地図がだいたい頭に入っていれば対処に困らないからです。
戦略のパターン、技術のパターンを自然に使えるようにするというのが、練習の目的です。いろいろなパターンの相互作用が、結果的に実力として表れると思います。
そして、パターンから外れた時こそ、実力を試すチャンスなのです。しかし、残念なことにパターンから外れることを嫌う人、恐れる人が多いです。
レッスンでちょっと風変わりなドリルに戸惑っでパニック陥った時、そこに実は本性が現れるわけです。自分の本性が現れるような練習をしてますか。
整然とした練習は、実力をつけるには足りない部分があるということを理解して、実りある練習をしたいものです。
かといって実戦だけでは、プレーに偏りが生じて自分の穴が見えなくなってしまいます。だから、いくつかパターン化されたプレーのサンプルを見て、自分のプレーを整理する必要が出てくるのです。
地図をただ眺めて行った気になる人、また、地図も持たずにひたすら歩いて肌で空気を感じる人、どちらも楽しいと感じるとは思いますが、やっぱり、地図をもって歩いている方が圧倒的に効率的と言えるはずです。
しかし、本当は地図が頭に入っていて自由に歩き回れるのが1番です。つまり、小さな路地に迷い込んでも、全体の地図がだいたい頭に入っていれば対処に困らないからです。
戦略のパターン、技術のパターンを自然に使えるようにするというのが、練習の目的です。いろいろなパターンの相互作用が、結果的に実力として表れると思います。
そして、パターンから外れた時こそ、実力を試すチャンスなのです。しかし、残念なことにパターンから外れることを嫌う人、恐れる人が多いです。
レッスンでちょっと風変わりなドリルに戸惑っでパニック陥った時、そこに実は本性が現れるわけです。自分の本性が現れるような練習をしてますか。
整然とした練習は、実力をつけるには足りない部分があるということを理解して、実りある練習をしたいものです。
2007年11月07日
スピンとテニスの技術
ブルゲラが809、サンプラスが2409。この数字は何だと思いますか。
これはベッカー、グラフを育て上げたコーチ、リチャード・ショーンボーン氏の著書に掲載されたデータの1つです。
この書は4000円という書籍としてはかなりお高いものでしたが、中味は興味深いデータ満載で、私のテニス的好奇心を本格的に満足させてくれました。
さて、上記の数字の正体です。ストローク時の毎分のスピンの最大回転数と最小回転数の差をプレーヤ別に表したものです。つまり、スピンの少ないボールと多いボールの回転数の幅がどれくらいあるかということです。
これは、そのプレーヤーのスピンの多様性を表しています。そういう事で、改めて文頭の数字を見てください。圧倒的にサンプラスの数字は大きいです。
つまり、スピード、角度、球種にどれだけ変化をつけてプレーをしていたかがわかります。
同様なデータが女子についてもあります。サンチェスが125、ビーナスが2417。サンチェスのストロークはビーナスのストロークに比べ、いかに単調なものだったかがわかります。
このデータを一般のプレーヤーも参考にすべきです。薄いグリップだけでスライスとフラットだけでテニスをテニスをしている方々は是非、グリップをもう一つ覚えて内容豊かなテニスしましょう。
グーとチョキだけでもジャンケンは出来ます。でも、グーを出すとわかっている相手に無駄な時間を使ってしまうことになるでしょう。パーを覚えることを怖がっている人が多いです。
一度きりの人生です。チャレンジしてみませんか。
http://vfootwork.com/
これはベッカー、グラフを育て上げたコーチ、リチャード・ショーンボーン氏の著書に掲載されたデータの1つです。
この書は4000円という書籍としてはかなりお高いものでしたが、中味は興味深いデータ満載で、私のテニス的好奇心を本格的に満足させてくれました。
さて、上記の数字の正体です。ストローク時の毎分のスピンの最大回転数と最小回転数の差をプレーヤ別に表したものです。つまり、スピンの少ないボールと多いボールの回転数の幅がどれくらいあるかということです。
これは、そのプレーヤーのスピンの多様性を表しています。そういう事で、改めて文頭の数字を見てください。圧倒的にサンプラスの数字は大きいです。
つまり、スピード、角度、球種にどれだけ変化をつけてプレーをしていたかがわかります。
同様なデータが女子についてもあります。サンチェスが125、ビーナスが2417。サンチェスのストロークはビーナスのストロークに比べ、いかに単調なものだったかがわかります。
このデータを一般のプレーヤーも参考にすべきです。薄いグリップだけでスライスとフラットだけでテニスをテニスをしている方々は是非、グリップをもう一つ覚えて内容豊かなテニスしましょう。
グーとチョキだけでもジャンケンは出来ます。でも、グーを出すとわかっている相手に無駄な時間を使ってしまうことになるでしょう。パーを覚えることを怖がっている人が多いです。
一度きりの人生です。チャレンジしてみませんか。
http://vfootwork.com/