2008年10月22日
テニスが強くなるレッスンとは
レッスンではわかりやすいレッスンを心掛けています。しかしながら、実際のところわかりやすければ、それだけでいいかということには少し疑問を持っています。
以前、平野三樹先生の話をここで書きましたが、先生の言っていることで10数年経ってようやく理解できたということが最近ありました。でも、先生の思いがここにあったのかと気が付くまでの長い道のりを無駄だったとは思ってはいません。
女子プロゴルファーの上田桃子選手は、ゴルフが一番自分の思い通りにならないスポーツだったからゴルフの道を選んだそうです。彼女にとって難しいスポーツだったからこそ一流になるチャンスが巡ってきたのではないでしょうか。
これはテニスに限ったことではないのですが、自分で解決する力はあらゆる場面で必要です。特にテニスコートでもゲーム中は難問の連続です。それを自分で何とかしなくてはならないわけです。
試行錯誤をしながら解き明かす過程を経験することなく、コートに居ながらにして出来るようになる、それはそれで快適ですが、つまるところ誰かに教わらないと何も出来ないという体質を安易に作ってしまう恐れがあります。
私はオーストラリアでコーチをしていましたが、その時わかりやすさだけなら日本のコーチの方がわかりやすく教えることはできるかもと思いました。ただその親切に教えてくれることが強さにつながるかどうかは別問題です。
オーストラリアのテニスコーチのレッスンはシンプルです。それを親切じゃないと感じる人もいるかも知れません。でも、大事なことは自分で組み立てていく力です。そして、正しい方向を向いて歩いているということです。
ここまで私のテニスを育てたのは、実はわかりやすさではなく正しさだったような気がします。指導の指針として、第1に正しさで、第2にわかりやすさという優先順位を認識すべきだと思っています。
正しさを犠牲にしてわかりやすさを追求してしまうことはあってはならないことです。時間を掛けてでも身につける正しい技術があるということ、そしてそれが自分自身を育てる大切な機会になっていることを知って欲しいと思います。
わかりやすく教えることを心掛ける反面、教えすぎてしまうことによってたくましく育つためのチャンスを潰してしまう気もして、正直いつも複雑な気持ちです。
とどのつまり教えることはヒントに過ぎないので自得することを忘れないことが大事なのかも知れません。
以前、平野三樹先生の話をここで書きましたが、先生の言っていることで10数年経ってようやく理解できたということが最近ありました。でも、先生の思いがここにあったのかと気が付くまでの長い道のりを無駄だったとは思ってはいません。
女子プロゴルファーの上田桃子選手は、ゴルフが一番自分の思い通りにならないスポーツだったからゴルフの道を選んだそうです。彼女にとって難しいスポーツだったからこそ一流になるチャンスが巡ってきたのではないでしょうか。
これはテニスに限ったことではないのですが、自分で解決する力はあらゆる場面で必要です。特にテニスコートでもゲーム中は難問の連続です。それを自分で何とかしなくてはならないわけです。
試行錯誤をしながら解き明かす過程を経験することなく、コートに居ながらにして出来るようになる、それはそれで快適ですが、つまるところ誰かに教わらないと何も出来ないという体質を安易に作ってしまう恐れがあります。
私はオーストラリアでコーチをしていましたが、その時わかりやすさだけなら日本のコーチの方がわかりやすく教えることはできるかもと思いました。ただその親切に教えてくれることが強さにつながるかどうかは別問題です。
オーストラリアのテニスコーチのレッスンはシンプルです。それを親切じゃないと感じる人もいるかも知れません。でも、大事なことは自分で組み立てていく力です。そして、正しい方向を向いて歩いているということです。
ここまで私のテニスを育てたのは、実はわかりやすさではなく正しさだったような気がします。指導の指針として、第1に正しさで、第2にわかりやすさという優先順位を認識すべきだと思っています。
正しさを犠牲にしてわかりやすさを追求してしまうことはあってはならないことです。時間を掛けてでも身につける正しい技術があるということ、そしてそれが自分自身を育てる大切な機会になっていることを知って欲しいと思います。
わかりやすく教えることを心掛ける反面、教えすぎてしまうことによってたくましく育つためのチャンスを潰してしまう気もして、正直いつも複雑な気持ちです。
とどのつまり教えることはヒントに過ぎないので自得することを忘れないことが大事なのかも知れません。
2008年10月22日
テニスが強くなるレッスンとは
レッスンではわかりやすいレッスンを心掛けています。しかしながら、実際のところわかりやすければ、それだけでいいかということには少し疑問を持っています。
以前、平野三樹先生の話をここで書きましたが、先生の言っていることで10数年経ってようやく理解できたということが最近ありました。でも、先生の思いがここにあったのかと気が付くまでの長い道のりを無駄だったとは思ってはいません。
女子プロゴルファーの上田桃子選手は、ゴルフが一番自分の思い通りにならないスポーツだったからゴルフの道を選んだそうです。彼女にとって難しいスポーツだったからこそ一流になるチャンスが巡ってきたのではないでしょうか。
これはテニスに限ったことではないのですが、自分で解決する力はあらゆる場面で必要です。特にテニスコートでもゲーム中は難問の連続です。それを自分で何とかしなくてはならないわけです。
試行錯誤をしながら解き明かす過程を経験することなく、コートに居ながらにして出来るようになる、それはそれで快適ですが、つまるところ誰かに教わらないと何も出来ないという体質を安易に作ってしまう恐れがあります。
私はオーストラリアでコーチをしていましたが、その時わかりやすさだけなら日本のコーチの方がわかりやすく教えることはできるかもと思いました。ただその親切に教えてくれることが強さにつながるかどうかは別問題です。
オーストラリアのテニスコーチのレッスンはシンプルです。それを親切じゃないと感じる人もいるかも知れません。でも、大事なことは自分で組み立てていく力です。そして、正しい方向を向いて歩いているということです。
ここまで私のテニスを育てたのは、実はわかりやすさではなく正しさだったような気がします。指導の指針として、第1に正しさで、第2にわかりやすさという優先順位を認識すべきだと思っています。
正しさを犠牲にしてわかりやすさを追求してしまうことはあってはならないことです。時間を掛けてでも身につける正しい技術があるということ、そしてそれが自分自身を育てる大切な機会になっていることを知って欲しいと思います。
わかりやすく教えることを心掛ける反面、教えすぎてしまうことによってたくましく育つためのチャンスを潰してしまう気もして、正直いつも複雑な気持ちです。
とどのつまり教えることはヒントに過ぎないので自得することを忘れないことが大事なのかも知れません。
以前、平野三樹先生の話をここで書きましたが、先生の言っていることで10数年経ってようやく理解できたということが最近ありました。でも、先生の思いがここにあったのかと気が付くまでの長い道のりを無駄だったとは思ってはいません。
女子プロゴルファーの上田桃子選手は、ゴルフが一番自分の思い通りにならないスポーツだったからゴルフの道を選んだそうです。彼女にとって難しいスポーツだったからこそ一流になるチャンスが巡ってきたのではないでしょうか。
これはテニスに限ったことではないのですが、自分で解決する力はあらゆる場面で必要です。特にテニスコートでもゲーム中は難問の連続です。それを自分で何とかしなくてはならないわけです。
試行錯誤をしながら解き明かす過程を経験することなく、コートに居ながらにして出来るようになる、それはそれで快適ですが、つまるところ誰かに教わらないと何も出来ないという体質を安易に作ってしまう恐れがあります。
私はオーストラリアでコーチをしていましたが、その時わかりやすさだけなら日本のコーチの方がわかりやすく教えることはできるかもと思いました。ただその親切に教えてくれることが強さにつながるかどうかは別問題です。
オーストラリアのテニスコーチのレッスンはシンプルです。それを親切じゃないと感じる人もいるかも知れません。でも、大事なことは自分で組み立てていく力です。そして、正しい方向を向いて歩いているということです。
ここまで私のテニスを育てたのは、実はわかりやすさではなく正しさだったような気がします。指導の指針として、第1に正しさで、第2にわかりやすさという優先順位を認識すべきだと思っています。
正しさを犠牲にしてわかりやすさを追求してしまうことはあってはならないことです。時間を掛けてでも身につける正しい技術があるということ、そしてそれが自分自身を育てる大切な機会になっていることを知って欲しいと思います。
わかりやすく教えることを心掛ける反面、教えすぎてしまうことによってたくましく育つためのチャンスを潰してしまう気もして、正直いつも複雑な気持ちです。
とどのつまり教えることはヒントに過ぎないので自得することを忘れないことが大事なのかも知れません。
2008年10月03日
大人のテニス習得術
新しいことを学び、身につけるようという気持ちは何歳になって必要だと思います。
以前、高校の教員だったころ、生徒に何のために学校に行かなければならないかという質問されたことがありました。
その時、私は「ものを学ぶ姿勢を身につけるため」と答えたことがありました。学校でいろいろな事を知ったり、出来るようになったりしますが、大人になってまで覚えていることは少ないです。活用する場面もなかったりします。
でも、歴史の年号を忘れても「ものを学ぶ姿勢」が身に付いていれば、何でも出来ます。新しいことを身につける手順やコツ、また教わる人との関係、これさえ心得ていれば自分の人生を豊かに出来るはずです。
そして、この学ぶ姿勢に加えて、新しいことを身につけるために必要な3つの力があります。適応力、理解力、持続力です。私がテニスを教える生徒さんの多くは30代以上の社会人です。よく聞く言葉に「頭では理解しているのに身体が動かない」
これは理解力はあるけど適応力が追いつかない例ですね。やはり歳を重ねると適応力は若い時に比べると落ちてくるのは当然です。
そこで、社会人の方には理解力と持続力に注目して欲しいと思います。これらの能力を十分に使って習い事を身につけていくべきなのです。
ただ聞くだけで英語が身に付くなんて広告をよく見ます。赤ちゃんの時に文法を知らなくても言葉がしゃべれるようになったではないですかって。はっきり言って赤ちゃんとは全然適用力が違います。
大人はある程度理解したうえで、それを繰り返して自分のものにしていく、つまり、理解力と持続力を発揮して新しいことを習得していく、これが大切なのではないでしょうか。習った瞬間に出来てしまう必要はないのです。
理解したことを根気よく繰り返す力は、圧倒的に若者より上ですからね。もちろん若い時に身につけた「学ぶ姿勢」がベースなることが必要ですが、とにかく、何歳になっても勉強をしていたいものです。
以前、高校の教員だったころ、生徒に何のために学校に行かなければならないかという質問されたことがありました。
その時、私は「ものを学ぶ姿勢を身につけるため」と答えたことがありました。学校でいろいろな事を知ったり、出来るようになったりしますが、大人になってまで覚えていることは少ないです。活用する場面もなかったりします。
でも、歴史の年号を忘れても「ものを学ぶ姿勢」が身に付いていれば、何でも出来ます。新しいことを身につける手順やコツ、また教わる人との関係、これさえ心得ていれば自分の人生を豊かに出来るはずです。
そして、この学ぶ姿勢に加えて、新しいことを身につけるために必要な3つの力があります。適応力、理解力、持続力です。私がテニスを教える生徒さんの多くは30代以上の社会人です。よく聞く言葉に「頭では理解しているのに身体が動かない」
これは理解力はあるけど適応力が追いつかない例ですね。やはり歳を重ねると適応力は若い時に比べると落ちてくるのは当然です。
そこで、社会人の方には理解力と持続力に注目して欲しいと思います。これらの能力を十分に使って習い事を身につけていくべきなのです。
ただ聞くだけで英語が身に付くなんて広告をよく見ます。赤ちゃんの時に文法を知らなくても言葉がしゃべれるようになったではないですかって。はっきり言って赤ちゃんとは全然適用力が違います。
大人はある程度理解したうえで、それを繰り返して自分のものにしていく、つまり、理解力と持続力を発揮して新しいことを習得していく、これが大切なのではないでしょうか。習った瞬間に出来てしまう必要はないのです。
理解したことを根気よく繰り返す力は、圧倒的に若者より上ですからね。もちろん若い時に身につけた「学ぶ姿勢」がベースなることが必要ですが、とにかく、何歳になっても勉強をしていたいものです。
2008年10月03日
大人のテニス習得術
新しいことを学び、身につけるようという気持ちは何歳になって必要だと思います。
以前、高校の教員だったころ、生徒に何のために学校に行かなければならないかという質問されたことがありました。
その時、私は「ものを学ぶ姿勢を身につけるため」と答えたことがありました。学校でいろいろな事を知ったり、出来るようになったりしますが、大人になってまで覚えていることは少ないです。活用する場面もなかったりします。
でも、歴史の年号を忘れても「ものを学ぶ姿勢」が身に付いていれば、何でも出来ます。新しいことを身につける手順やコツ、また教わる人との関係、これさえ心得ていれば自分の人生を豊かに出来るはずです。
そして、この学ぶ姿勢に加えて、新しいことを身につけるために必要な3つの力があります。適応力、理解力、持続力です。私がテニスを教える生徒さんの多くは30代以上の社会人です。よく聞く言葉に「頭では理解しているのに身体が動かない」
これは理解力はあるけど適応力が追いつかない例ですね。やはり歳を重ねると適応力は若い時に比べると落ちてくるのは当然です。
そこで、社会人の方には理解力と持続力に注目して欲しいと思います。これらの能力を十分に使って習い事を身につけていくべきなのです。
ただ聞くだけで英語が身に付くなんて広告をよく見ます。赤ちゃんの時に文法を知らなくても言葉がしゃべれるようになったではないですかって。はっきり言って赤ちゃんとは全然適用力が違います。
大人はある程度理解したうえで、それを繰り返して自分のものにしていく、つまり、理解力と持続力を発揮して新しいことを習得していく、これが大切なのではないでしょうか。習った瞬間に出来てしまう必要はないのです。
理解したことを根気よく繰り返す力は、圧倒的に若者より上ですからね。もちろん若い時に身につけた「学ぶ姿勢」がベースなることが必要ですが、とにかく、何歳になっても勉強をしていたいものです。
以前、高校の教員だったころ、生徒に何のために学校に行かなければならないかという質問されたことがありました。
その時、私は「ものを学ぶ姿勢を身につけるため」と答えたことがありました。学校でいろいろな事を知ったり、出来るようになったりしますが、大人になってまで覚えていることは少ないです。活用する場面もなかったりします。
でも、歴史の年号を忘れても「ものを学ぶ姿勢」が身に付いていれば、何でも出来ます。新しいことを身につける手順やコツ、また教わる人との関係、これさえ心得ていれば自分の人生を豊かに出来るはずです。
そして、この学ぶ姿勢に加えて、新しいことを身につけるために必要な3つの力があります。適応力、理解力、持続力です。私がテニスを教える生徒さんの多くは30代以上の社会人です。よく聞く言葉に「頭では理解しているのに身体が動かない」
これは理解力はあるけど適応力が追いつかない例ですね。やはり歳を重ねると適応力は若い時に比べると落ちてくるのは当然です。
そこで、社会人の方には理解力と持続力に注目して欲しいと思います。これらの能力を十分に使って習い事を身につけていくべきなのです。
ただ聞くだけで英語が身に付くなんて広告をよく見ます。赤ちゃんの時に文法を知らなくても言葉がしゃべれるようになったではないですかって。はっきり言って赤ちゃんとは全然適用力が違います。
大人はある程度理解したうえで、それを繰り返して自分のものにしていく、つまり、理解力と持続力を発揮して新しいことを習得していく、これが大切なのではないでしょうか。習った瞬間に出来てしまう必要はないのです。
理解したことを根気よく繰り返す力は、圧倒的に若者より上ですからね。もちろん若い時に身につけた「学ぶ姿勢」がベースなることが必要ですが、とにかく、何歳になっても勉強をしていたいものです。