2009年06月03日
勝者のフットワーク塾 中屋の響き 鐘の音
オーストラリアにいた頃、毎日のテニスレッスンの他に夜、市民講座のような教室に通ってデッサンを習っていました。これには自分のコーチング技術の向上を念頭に、ある目的がありました。
それは「見る力」を養うということでした。コート上の生徒がボールを打つ姿を見て、フォームの修正をすることは大事なコーチの仕事です。通常はいちいちビデオに撮ってスローモーションにして分析していている時間などありません。
では何で判断するかと言えば頭に残る像、残像です。見た次の瞬間に頭のなかに残された静止画像を自分独自のチェックポイントで確認します。
例えばヒッティングポンイント、ラケット面がどこでどう向いているか、スイング後の腕のかたち等々、経験をもとにミスの原因となる動きを1つ1つ検証します。
そのときデッサンの教室でトレーニングした見る力が役に立っている気がします。デッサンによる写実という作業は、対象物を見て頭に画像を残したまま、スケッチブックの紙のうえに目線を移し、ペンでその形状を再現する作業の連続です。
もちろん「描く」というテクニックも必要ですが、対象物の細部まで集中して観察する習慣は大切なことです。これはプレーヤーのフォームをチェックには欠かせません。
全仏でシャラポアのサーブのフォームが変わったことは誰もが気づいたと思いますが、私は見た瞬間にあれ!と思いました。
ビデオカメラが小型化した現代においては、その場で撮影したものを再生して確認することが気軽に出来るようになりましたが、コーチの見る力はあらゆる場面で必要でしょう。
カメラのない場面でふとした瞬間に目の前のプレーに違和感を感じたり、感銘をうけたり、これはいつの時代も変わらないと思います。
これからも観察する目は磨いていきたいと思います。
勝者のフットワーク塾 中屋
右の海岸の写真を写生しました。
それは「見る力」を養うということでした。コート上の生徒がボールを打つ姿を見て、フォームの修正をすることは大事なコーチの仕事です。通常はいちいちビデオに撮ってスローモーションにして分析していている時間などありません。
では何で判断するかと言えば頭に残る像、残像です。見た次の瞬間に頭のなかに残された静止画像を自分独自のチェックポイントで確認します。
例えばヒッティングポンイント、ラケット面がどこでどう向いているか、スイング後の腕のかたち等々、経験をもとにミスの原因となる動きを1つ1つ検証します。
そのときデッサンの教室でトレーニングした見る力が役に立っている気がします。デッサンによる写実という作業は、対象物を見て頭に画像を残したまま、スケッチブックの紙のうえに目線を移し、ペンでその形状を再現する作業の連続です。
もちろん「描く」というテクニックも必要ですが、対象物の細部まで集中して観察する習慣は大切なことです。これはプレーヤーのフォームをチェックには欠かせません。
全仏でシャラポアのサーブのフォームが変わったことは誰もが気づいたと思いますが、私は見た瞬間にあれ!と思いました。
ビデオカメラが小型化した現代においては、その場で撮影したものを再生して確認することが気軽に出来るようになりましたが、コーチの見る力はあらゆる場面で必要でしょう。
カメラのない場面でふとした瞬間に目の前のプレーに違和感を感じたり、感銘をうけたり、これはいつの時代も変わらないと思います。
これからも観察する目は磨いていきたいと思います。
勝者のフットワーク塾 中屋
右の海岸の写真を写生しました。