2009年06月11日
勝者のフットワーク塾 中屋の響き 鐘の音
勝者のフットワーク塾DVDのデモンストレーターとしてお馴染みの2人のコーチは、現在、テニスコーチとしての資格取得のために勉強中です。
先日、あるコーチにテニスコーチの資格を取るべきかどうか相談されました。私は若いコーチにはテニスコーチの資格を取るようすすめています。基本的にテニスでメシを食っていこうと考えているコーチに限りますが。
以前から感じていることですが、日本ではスポーツ指導者に対するチェック機能が無さすぎるのではないかと感じています。先進国では無資格の指導者が一般の人を指導することの危険性は広く認識されています。法的な整備もされています。
海外のコーチから、「多少経験があるからということで人を集めてスポーツを指導する仕事をしている人に対して、もし事故が起きたら誰がどんな責任を取るんだ」と聞かれたことがあります。はっきり言って学校現場をはじめシステムが整っていないとしか答えようがありません。日本の場合スポーツが社会に及ぼす影響が大きい割りには、スポーツへの政策的なアプローチや扱いが軽い、というか詰めが甘いというか、適当な感じに思えてならないのです。国はスポーツに頼るだけで本格的にイニシアティブを取ろうとしないことも問題です。
無資格の医者が病気が治せるからと言って、制限なく医療行為を出来るようになったらどうなるでしょう。一定の医療水準を保つことは難しくなるでしょう。無資格でも上手い医者と資格があっても下手な医者がいたとして、医療行為を受ける側からすると病気が治せればいいという意見もあるでしょう。これは法的な問題を抜きにすればの話ですが。
テニスもレッスンを受ける側からすれば、楽しく、効果的なレッスンを情熱を持ってしてくれればそれでいいということもあるでしょう。でも、コーチを職業と考えている者がその認識だけではいかがなものか。スポーツ界全体を支える発想にはたどり着かないし、どうしても偏った見識の押しつけになるでしょう。
コーチという職業を本気で志すなら、スポーツ指導の社会のシステムを整備するための志しも持って欲しいわけです。自分だけよければいいというコーチが多数いる限り、日本のコーチのレベルを根本的な部分から上げることはできません。
テニスコーチとして2つのベクトル、自分のコーチ力を高めるというベクトルとコーチ界の全体のレベルをあげるというベクトルを持って活動することが必要です。
資格を持とうとしないコーチの言い分に、「資格がなくてもちゃんとしたレッスンが出来ればいいでしょ」「資格があったら食べていけるの?」「協会の考えるテニスと自分のテニスが違うから」「生徒のことを思う気持ちに資格は関係ない」等々いろいろ聞きますが、その心は資格を取るための費用を遣いたくないというところにあるような気もします。
指導者のとして費用と時間を掛けてトレーニングを受ける機会を持つことは大切なことです。当然、生徒の安全管理の基礎も学ぶべきです。
私の場合はテニスについては日本テニス協会と日本プロテニス協会、2つの協会のトレーニングを受けて認定され、スポーツ指導者としては日本体育協会の認定を受けています。現在は日本プロテニス協会と日本体育協会の資格を維持している状態です。
いずれの取得も簡単なものではありませんでした。100時間を超える講習を受けるための研修合宿、これも1回や2回ではありません。その後レポート提出、実技、ペーパー試験などあり、結構きついです。
事実、お恥ずかしい話ですが、プロテニス協会のストローク分析やグループレッスンの実技の試験で、私は一度落ちてます。
でも、それがあったから今のレッスンが出来るのだと思っています。
先日、あるコーチにテニスコーチの資格を取るべきかどうか相談されました。私は若いコーチにはテニスコーチの資格を取るようすすめています。基本的にテニスでメシを食っていこうと考えているコーチに限りますが。
以前から感じていることですが、日本ではスポーツ指導者に対するチェック機能が無さすぎるのではないかと感じています。先進国では無資格の指導者が一般の人を指導することの危険性は広く認識されています。法的な整備もされています。
海外のコーチから、「多少経験があるからということで人を集めてスポーツを指導する仕事をしている人に対して、もし事故が起きたら誰がどんな責任を取るんだ」と聞かれたことがあります。はっきり言って学校現場をはじめシステムが整っていないとしか答えようがありません。日本の場合スポーツが社会に及ぼす影響が大きい割りには、スポーツへの政策的なアプローチや扱いが軽い、というか詰めが甘いというか、適当な感じに思えてならないのです。国はスポーツに頼るだけで本格的にイニシアティブを取ろうとしないことも問題です。
無資格の医者が病気が治せるからと言って、制限なく医療行為を出来るようになったらどうなるでしょう。一定の医療水準を保つことは難しくなるでしょう。無資格でも上手い医者と資格があっても下手な医者がいたとして、医療行為を受ける側からすると病気が治せればいいという意見もあるでしょう。これは法的な問題を抜きにすればの話ですが。
テニスもレッスンを受ける側からすれば、楽しく、効果的なレッスンを情熱を持ってしてくれればそれでいいということもあるでしょう。でも、コーチを職業と考えている者がその認識だけではいかがなものか。スポーツ界全体を支える発想にはたどり着かないし、どうしても偏った見識の押しつけになるでしょう。
コーチという職業を本気で志すなら、スポーツ指導の社会のシステムを整備するための志しも持って欲しいわけです。自分だけよければいいというコーチが多数いる限り、日本のコーチのレベルを根本的な部分から上げることはできません。
テニスコーチとして2つのベクトル、自分のコーチ力を高めるというベクトルとコーチ界の全体のレベルをあげるというベクトルを持って活動することが必要です。
資格を持とうとしないコーチの言い分に、「資格がなくてもちゃんとしたレッスンが出来ればいいでしょ」「資格があったら食べていけるの?」「協会の考えるテニスと自分のテニスが違うから」「生徒のことを思う気持ちに資格は関係ない」等々いろいろ聞きますが、その心は資格を取るための費用を遣いたくないというところにあるような気もします。
指導者のとして費用と時間を掛けてトレーニングを受ける機会を持つことは大切なことです。当然、生徒の安全管理の基礎も学ぶべきです。
私の場合はテニスについては日本テニス協会と日本プロテニス協会、2つの協会のトレーニングを受けて認定され、スポーツ指導者としては日本体育協会の認定を受けています。現在は日本プロテニス協会と日本体育協会の資格を維持している状態です。
いずれの取得も簡単なものではありませんでした。100時間を超える講習を受けるための研修合宿、これも1回や2回ではありません。その後レポート提出、実技、ペーパー試験などあり、結構きついです。
事実、お恥ずかしい話ですが、プロテニス協会のストローク分析やグループレッスンの実技の試験で、私は一度落ちてます。
でも、それがあったから今のレッスンが出来るのだと思っています。