2010年09月29日
ノージャッジメントゴルフ 中屋の響き:鐘の音
宮里藍選手がインタビューで「失敗を単なる一つの事実として考えている」ということを言ってました。その時、昔、読んだ本を思い出しました。
ピア.ニールソンというゴルフの女性コーチが書いた本です。彼女は「ノージャッジメントゴルフ」を提唱し、ゴルフ後進国だったスウェーデンをゴルフ王国にした実績を持っています。
この「ノージャッジメントゴルフ」は、非常に興味深いメンタルコントロール理論でした。彼女は、アグレッシブなプレーの基本には必ず冷静な判断力があると言っていました。 つまり、実際に起こった事を感情に結びつけず、客観的な事実として受けとめ、判断する力が必要だということです。
成功と失敗の繰り返しの連続がテニスのゲームにはあります。しかし、その一つ一つを評価していけないのです。「ダメだ」「口惜しい」「間抜け」「違うよ」というネガティブな言葉だけでなく、「よし!」「やった!」「頑張るぞ」 「グッド」というポジティブな言葉も言うことを彼女は禁止しました。
パッシングショットがラインの内側10cmにきれいに決まったとしても、そこにボールが行ったという事実のみを把握し、次の判断材料にするわけです。その繰り返しによってゲームを展開すべきだなのです。喜怒哀楽との関連を絶つことが、プレーの安定させ、高度なパフォーマンスを実現させる方法になります。
例えば、理科の実験をするように、事実がどうであったかを感情に結びつけずに見る習慣をつける訓練を日ごろの練習から訓練をしなければなりません。
以前、練習中に、ファーストサーブを10球のうち何球入れられるかを選手に試してもらいました。あらかじめ5球以上は合格と伝えておいたのですが、後で心理状態を聞くと、1球打つごとにサーブが入った入らないで、「調子がいい」とか、「もっと頑張らないと」とか、全員が自分の打ったサーブの良し悪しを評価してから、次のサーブを打っていたと言ってました。それがサーブのフォームを崩す原因なのです。評価してはいけないのです。
しかし、そんなことをしたらテニスが面白くないよというかも知れません。泣いたり、笑ったり、それがあるから楽しいんだよって言うでしょう。それで勝てるテニスに満足するなら、その方がいいでしょう。それ以上を望むなら感情をコントロールする訓練が必要だということです。
しかし、人間、そんなに簡単に感情をコントロールできるわけがありません。無意識に自分自身を鼓舞しているはずです。また、その方がファイトが湧く気がします。
それでも淡々と次にやるべきことを事実の分析をもとに判断して、実行するという単純なルーティーンを繰り返しを続けることが大切です。結果がついてくるとは、そういったこと続けた人の感覚でしょう。
恐らく、トッププロでも感情の結びつきを50%も絶ててないはずです。でも、自分を信じるしかないのです。結局は「信」との向き合い方です。
事実を事実としてただ把握すること。日常生活でも必要かも知れないですね。
勝者のフットワーク塾 中屋
ピア.ニールソンというゴルフの女性コーチが書いた本です。彼女は「ノージャッジメントゴルフ」を提唱し、ゴルフ後進国だったスウェーデンをゴルフ王国にした実績を持っています。
この「ノージャッジメントゴルフ」は、非常に興味深いメンタルコントロール理論でした。彼女は、アグレッシブなプレーの基本には必ず冷静な判断力があると言っていました。 つまり、実際に起こった事を感情に結びつけず、客観的な事実として受けとめ、判断する力が必要だということです。
成功と失敗の繰り返しの連続がテニスのゲームにはあります。しかし、その一つ一つを評価していけないのです。「ダメだ」「口惜しい」「間抜け」「違うよ」というネガティブな言葉だけでなく、「よし!」「やった!」「頑張るぞ」 「グッド」というポジティブな言葉も言うことを彼女は禁止しました。
パッシングショットがラインの内側10cmにきれいに決まったとしても、そこにボールが行ったという事実のみを把握し、次の判断材料にするわけです。その繰り返しによってゲームを展開すべきだなのです。喜怒哀楽との関連を絶つことが、プレーの安定させ、高度なパフォーマンスを実現させる方法になります。
例えば、理科の実験をするように、事実がどうであったかを感情に結びつけずに見る習慣をつける訓練を日ごろの練習から訓練をしなければなりません。
以前、練習中に、ファーストサーブを10球のうち何球入れられるかを選手に試してもらいました。あらかじめ5球以上は合格と伝えておいたのですが、後で心理状態を聞くと、1球打つごとにサーブが入った入らないで、「調子がいい」とか、「もっと頑張らないと」とか、全員が自分の打ったサーブの良し悪しを評価してから、次のサーブを打っていたと言ってました。それがサーブのフォームを崩す原因なのです。評価してはいけないのです。
しかし、そんなことをしたらテニスが面白くないよというかも知れません。泣いたり、笑ったり、それがあるから楽しいんだよって言うでしょう。それで勝てるテニスに満足するなら、その方がいいでしょう。それ以上を望むなら感情をコントロールする訓練が必要だということです。
しかし、人間、そんなに簡単に感情をコントロールできるわけがありません。無意識に自分自身を鼓舞しているはずです。また、その方がファイトが湧く気がします。
それでも淡々と次にやるべきことを事実の分析をもとに判断して、実行するという単純なルーティーンを繰り返しを続けることが大切です。結果がついてくるとは、そういったこと続けた人の感覚でしょう。
恐らく、トッププロでも感情の結びつきを50%も絶ててないはずです。でも、自分を信じるしかないのです。結局は「信」との向き合い方です。
事実を事実としてただ把握すること。日常生活でも必要かも知れないですね。
勝者のフットワーク塾 中屋
球出し練習などでは大丈夫でも、試合中、肝心なところでミスをしたりすると、「なにやってるんだ、もう!」というような言葉は禁止できても、感情は自然に湧いてしまい、「うぐ」っと心の中でうめいていました。(苦笑)
なかなか無感情は難しいです。
これを根絶するのは、わたしには簡単ではなさそうですが、日々心がけるしかないですね。
その事実がわかった時点で、じゃあどうしようかということで、いつくか方法を試す。これも実験です。
感情と結果を結びつけない方法はいろいろです。
表情を安定させる、呼吸を整える、相手の分析と戦略の構築に集中する等々。
感情は手足を動かすように自由に操れないものです。間接的に操る独自の術を持つとよいと思います。
ありがとうございます。
「関節的に操る」ということが特に参考になりました。