2010年12月15日
スタートを切る勇気 中屋の響き:風の音
忘年会が予想外に早く終わり、もう少し漂いたいなあと、昔の教え子に電話しました。すると「大丈夫です。今、仕事場なんでまた電話します!」
しばらくして「行きます!でも、ちょっとカミさんとの調整が、、また電話します!」小刻みな対応だがいずれも前向きな返事なので待つ気になってました。
一人でカウンターでグラスを揺らし、カウンターの向こうのお兄さんと四方山話で時間を埋めました。
そこにまたテーブルの上の電話がブルブル震えた、「今出ます。どこすか?」電話の向こうの彼は元暴走族の幹部で当時警察には御馴染みだった元ヤンキーの若者です。
「駅前の店にいるから、でも時間かかるなら帰るよ」ちょっといじってみる。「マジすか。行きます。今行きます。」
なかなか空気の読めるやつです。3年ぶりの再会。お店にニッカポッカ姿で現れ、一瞬店の空気と自分のギャップを少し感じたものの、ものともせずがに股で私にずんずん近づいてきました。
在学中から彼とはゆくゆく二人で飲める奴だと思っていたので、心は副交感神経で受け入れてました。「どうだ、元気か?」見ればわかるが一応聞いてみました。
「はい、何とかやってます。」予想通りの答えでした。そして「1級とりました!」唐突な報告を受けました。
どうやら建築関係の仕事をしていて、鉄筋の何とかかんとか1級の資格を取ったらしいのです。酔って正確にはわかりませんでしたが、その世界ではすごい資格らしいということはわかりました。
「ルートとか使うんすよ。例えばここからここまで210ミリで・・・・」たくさん数字を並べて説明し始めたのでした。
それにしてもパトカーと追いかけっこばかりしていた彼のその真剣な説明ぶりが妙に誇らしく、思わず相好を崩さずにはいられませんでした。
彼の肩に手をやり、「よく頑張ったな。」と大きく頷くと30過ぎの男がよく日焼けした黒い顔をくしゃくしゃにして笑っていました。
大切なことは、結果に対して何の保証もない、そんなことに向かって努力を始めたことです。途中、その努力が無駄になるかも知れないと感じながらも、今の自分を犠牲に出来たことです。
成功した人はみんなそうです。成功するなんで保証はない、やっていることが無駄になるかも知れない、それでもやり続けたことがポイントなのです。
チャンピオンたちも、何の保証もないことに挑み続けてきたのです。ナダルやフェデラーはチャンピオンになることがわかっていて努力をしてきたわけでないのです。
まず、合格するかわからないのに努力を始めたのがえらい!そして、最後までやり抜いたことがえらい。
教え子の前進する勇気が誇らしいと思えた夜でした。
勝者のフットワーク塾 中屋
しばらくして「行きます!でも、ちょっとカミさんとの調整が、、また電話します!」小刻みな対応だがいずれも前向きな返事なので待つ気になってました。
一人でカウンターでグラスを揺らし、カウンターの向こうのお兄さんと四方山話で時間を埋めました。
そこにまたテーブルの上の電話がブルブル震えた、「今出ます。どこすか?」電話の向こうの彼は元暴走族の幹部で当時警察には御馴染みだった元ヤンキーの若者です。
「駅前の店にいるから、でも時間かかるなら帰るよ」ちょっといじってみる。「マジすか。行きます。今行きます。」
なかなか空気の読めるやつです。3年ぶりの再会。お店にニッカポッカ姿で現れ、一瞬店の空気と自分のギャップを少し感じたものの、ものともせずがに股で私にずんずん近づいてきました。
在学中から彼とはゆくゆく二人で飲める奴だと思っていたので、心は副交感神経で受け入れてました。「どうだ、元気か?」見ればわかるが一応聞いてみました。
「はい、何とかやってます。」予想通りの答えでした。そして「1級とりました!」唐突な報告を受けました。
どうやら建築関係の仕事をしていて、鉄筋の何とかかんとか1級の資格を取ったらしいのです。酔って正確にはわかりませんでしたが、その世界ではすごい資格らしいということはわかりました。
「ルートとか使うんすよ。例えばここからここまで210ミリで・・・・」たくさん数字を並べて説明し始めたのでした。
それにしてもパトカーと追いかけっこばかりしていた彼のその真剣な説明ぶりが妙に誇らしく、思わず相好を崩さずにはいられませんでした。
彼の肩に手をやり、「よく頑張ったな。」と大きく頷くと30過ぎの男がよく日焼けした黒い顔をくしゃくしゃにして笑っていました。
大切なことは、結果に対して何の保証もない、そんなことに向かって努力を始めたことです。途中、その努力が無駄になるかも知れないと感じながらも、今の自分を犠牲に出来たことです。
成功した人はみんなそうです。成功するなんで保証はない、やっていることが無駄になるかも知れない、それでもやり続けたことがポイントなのです。
チャンピオンたちも、何の保証もないことに挑み続けてきたのです。ナダルやフェデラーはチャンピオンになることがわかっていて努力をしてきたわけでないのです。
まず、合格するかわからないのに努力を始めたのがえらい!そして、最後までやり抜いたことがえらい。
教え子の前進する勇気が誇らしいと思えた夜でした。
勝者のフットワーク塾 中屋
成功するかどうかなんて分からない。まさにその通りですね。
自分の選択や努力が合っているか間違っているかなんて、渦中の本人には決して分からない。過ぎ去った後、分かるものですよね。
でも選択した以上はそれが間違っていなかったと言えるように精一杯できることをやる、その思いの強さしかないと思います。
そしてたとえそれが思うような結果にならなくても決してムダにはならないと思います。
成功したと言われている人は特別なことをした訳ではなくて、やるべきことをやり続けた人ではないでしょうか。
在学中、彼も私を信じてくれました。私も彼を信じていました。そして今、彼は周りの人たちを信じて純粋に努力しています。
いつか誰かに梯子を外されるのではないか、びくびくしている人は本気で新しいことに挑戦できない気がします。
いつもコメントありがとうございます。