2010年02月10日
勝者のフットワーク塾 オーストラリア旅行記4
シドニー空港でターミナルを移動しQ社の国内線に乗り換えた。メルボルンまで1時間半だ。カンガルーマークのQ社は世界で唯一、事故によるけが人を出したことのない航空会社だ。
航空会社の役目の筆頭に挙げられることと言えば何か。それは乗客を安全に目的地に輸送することだろう。その次以降に快適な輸送という項目などが来るのだと思う。サービスが良くても飛行機が落ちてしまってはしょうがない。
そう考えるとQ社は航空業務の大事な役目を世界で一番果たしていることになる。しかし、サービスという点では鶴のマークのJ社に比べ少々劣る点が多い。寝てるお客さんをおしぼりを投げて起こしていたのを見たことがある。J社ではあり得ないでしょう。万が一そんなことをしたら大ごとになって、幹部一同謝罪会見ものだ。
もちろんお金を出して利用しているお客さんを不快にさせることがいいと言っているのではなく、安全ということがまず最優先されるべきで、それ以外のことは実は二義的なものに過ぎないわけで、その評価の対象を逆にしてしまってはいないだろうかということである。
サービスの質が良くて飛行機が落ちるのとサービスの質は落ちるが飛行機は落ちないのとどっちがいいか。簡単な選択だ。もちろん両立すればなおいいのだが。
日本人の欲求というものは時として本質でないところを満たしたくなる傾向がある。3年前までオーストラリア人社会で生活をしていた。その時、我々日本人は本当に優先されるべきものは何か、その実現に意識が本当に向いているのだろうか。そんなことを考えさせられた。
人生で一番大切なことは何か。心豊かに充実した日々を送ることだろう。最も大事なのは心豊かにというところなのだと思う。しかし、仕事のために心を犠牲にしてしまうことはありがちなことだ。食べなければ生きていけないが、食べるために生きているわけではない。何かで心が満たされてなければ意味がない。
テニスレッスンの目的は何か。社交、健康維持いろいろあるがそもそもテニスが出来るようにならないと始まらない。テニスの上達のために受講しているのに、お客様扱いのサービスの度合いが気になる人達のためにコーチはサービス業に徹し、技術上達より楽しい雰囲気作りと接客の質を上げることに主な神経を使うことになってはいないだろうか。
目先にあることのかたちを揃えることに気を囚われて本当の目的を見失ってはならない。今やっていることの目的は何なのかを常に押さえ、そのうえでやるべきことが考えられるよう心がけたいものだ。
我々の目的はと言えば、テニスでみんなを幸せにすることだ。そこは押さえておかなくてはならない。このオーストラリア旅行もその一環で、バランスのいいテニスを考えるためにグローバルな志向を取り入れる必要があるという考えのもとに計画をしてきた。
今回ひさびさにシドニーを訪れて、何となくQ社とJ社の取り組み方は、何かを象徴しているように思えたのだった。
さあ、いよいよメルボルンだ。無事、ホテルに着けばいいのだが。 つづく
航空会社の役目の筆頭に挙げられることと言えば何か。それは乗客を安全に目的地に輸送することだろう。その次以降に快適な輸送という項目などが来るのだと思う。サービスが良くても飛行機が落ちてしまってはしょうがない。
そう考えるとQ社は航空業務の大事な役目を世界で一番果たしていることになる。しかし、サービスという点では鶴のマークのJ社に比べ少々劣る点が多い。寝てるお客さんをおしぼりを投げて起こしていたのを見たことがある。J社ではあり得ないでしょう。万が一そんなことをしたら大ごとになって、幹部一同謝罪会見ものだ。
もちろんお金を出して利用しているお客さんを不快にさせることがいいと言っているのではなく、安全ということがまず最優先されるべきで、それ以外のことは実は二義的なものに過ぎないわけで、その評価の対象を逆にしてしまってはいないだろうかということである。
サービスの質が良くて飛行機が落ちるのとサービスの質は落ちるが飛行機は落ちないのとどっちがいいか。簡単な選択だ。もちろん両立すればなおいいのだが。
日本人の欲求というものは時として本質でないところを満たしたくなる傾向がある。3年前までオーストラリア人社会で生活をしていた。その時、我々日本人は本当に優先されるべきものは何か、その実現に意識が本当に向いているのだろうか。そんなことを考えさせられた。
人生で一番大切なことは何か。心豊かに充実した日々を送ることだろう。最も大事なのは心豊かにというところなのだと思う。しかし、仕事のために心を犠牲にしてしまうことはありがちなことだ。食べなければ生きていけないが、食べるために生きているわけではない。何かで心が満たされてなければ意味がない。
テニスレッスンの目的は何か。社交、健康維持いろいろあるがそもそもテニスが出来るようにならないと始まらない。テニスの上達のために受講しているのに、お客様扱いのサービスの度合いが気になる人達のためにコーチはサービス業に徹し、技術上達より楽しい雰囲気作りと接客の質を上げることに主な神経を使うことになってはいないだろうか。
目先にあることのかたちを揃えることに気を囚われて本当の目的を見失ってはならない。今やっていることの目的は何なのかを常に押さえ、そのうえでやるべきことが考えられるよう心がけたいものだ。
我々の目的はと言えば、テニスでみんなを幸せにすることだ。そこは押さえておかなくてはならない。このオーストラリア旅行もその一環で、バランスのいいテニスを考えるためにグローバルな志向を取り入れる必要があるという考えのもとに計画をしてきた。
今回ひさびさにシドニーを訪れて、何となくQ社とJ社の取り組み方は、何かを象徴しているように思えたのだった。
さあ、いよいよメルボルンだ。無事、ホテルに着けばいいのだが。 つづく